浦和レッズからベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)へ期限付き移籍中の日本代表GK鈴木彩艶は、今月14日開催のAFCアジアカップ・グループステージ第1節ベトナム戦で2失点。日本国内から厳しい声が上がる中、ベトナムメディアも同選手のプレーに注目している。
日本は10分にMF南野拓実(ASモナコ)がグラウンダー性のシュートから先制ゴールを奪ったものの、15分に迎えたコーナーキックのシーンでFWグエン・ディン・バックのヘディングシュートから失点。32分にはフリーキックからセカンドボールを押し込まれるなど、前半途中まで苦戦。それでも南野とFW中村敬斗(スタッド・ランス)のゴールで前半終了間近に逆転すると、後半はベトナム代表選手の疲労蓄積もあり、主導権を握った。
1失点目のシーンでシュートに反応できず、2失点目ではこぼれ球の処理が甘かった鈴木。精彩を欠くプレーにX(旧ツイッター)では「ザイオンの判断ミス」「全体的にポジショニングが悪い」といった指摘が飛んでいるほか、A代表でのキャップ数が少ないこともあり、「国際経験不足があらわになっている」「ザイオンの不安定さが怖い」という声も上がっていた。
そんな中、ベトナムメディア『Bongda24h』は「マンチェスター・ユナイテッドに追われたゴールキーパーは、ベトナム代表選手相手に無力だった」という見出しのもと、鈴木のプレーを特集。「いずれの得点シーンでも、鈴木はできる限り体を投げ出しながらも、ボールがネットに入るのを見つめていた。なす術が無かった。SNS上では、多くのファンがGKアンドレ・オナナによく似ている鈴木の容姿について興味深いコメントが寄せられた」と綴るとともに、マンチェスターU移籍に迫った同選手の過去も紹介している。
浦和でGK西川周作からレギュラーを奪えなかった鈴木は、昨年夏にマンチェスター・ユナイテッドからオファーが届く中、出場機会を求めてSTVVへ移籍。STVVではGKシュミット・ダニエルから正守護神の座を奪うと、今季ここまでベルギー1部リーグ16試合の出場で26失点。ベルギーメディア『Voetbal』は先日、同選手の今後について「鈴木がわずか1年でSTVVを離れる可能性は十分にある。彼にはすでにベルギー国外クラブから関心を寄せられている」と、ステップアップ移籍に可能性を伝えていた。
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