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上田綺世控え起用がCL敗退の原因!現地でフェイエノールト監督批判噴出

上田綺世 写真:Getty Images

 フェイエノールト所属の日本代表FW上田綺世は、今月3日に行われたオランダ1部リーグのPSVアイントホーフェン戦で途中出場。出場機会限定によりアルネ・スロット監督に対して不満を抱いている可能性も報じられる中、現地識者は上田の起用法がチームの成績に影響を与えていると主張している。

 昨季ベルギー1部リーグで22ゴールを挙げた上田は、今季からフェイエノールトでプレー。しかしFWサンティアゴ・ヒメネスという絶対的ストライカーを前に、ここまでリーグ戦でスタメン出場ゼロ。先月28日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)アトレティコ・マドリード戦につづき、PSVとのビッグマッチでもベンチスタートだった。

 上田が控えに甘んじる中、フェイエノールトはアトレティコ戦で敗れたことによりCLグループステージ敗退が決定。PSV戦でも1-2と敗れ、同クラブに首位の座を明け渡している。

 それだけに現地ジャーナリストのシンクレア・ビショップ氏は、スロット監督の起用法を批判。オランダのサッカー番組『FC Rijnmond』に出演した際、以下のようなコメントを残している。

 「フェイエノールトは今シーズン、CLで印象的な素晴らしいスタートを切った。しかしスタメンの顔触れを見ると、毎試合1人か2人しか新戦力がいない。昨季から在籍している選手が9人もいる」

 「もちろん、これはあってはならないことだ。フェイエノールトはこの夏、新戦力獲得で大金を費やした。上田もそうだけど、全員がスタメンに名を連ねるべき選手だ。もっと新戦力を使えば、フェイエノールトは前進するだろう」

 「チーム全体を底上げする選手たちだと思うが、現時点では、昨季から在籍している選手に依存している。CLを戦いながらね。フェイエノールトがより良いプレーを見せるようになったのは、既存戦力が成長したおかげだ。しかし、チーム全体のゴール数を見ると、平均得点は昨季から変わっていない」

 なおフェイエノールト元監督のヴィレム・ファン・ハネヘム氏は先月末、オランダ紙『アルヘメン・ダフブラット』のコラムで「ベンチにいる上田は、時々こう思っているだろう。『スロット監督は僕を何度かピッチに立たせて、5分よりもう少し長い時間プレーさせてくれたら、僕もすぐに得点ランキングのトップに立てるよ』とね」とし、同選手が起用法に不満を抱いている可能性を指摘している。