Jリーグ

舞い戻るのは誰?Jクラブ就任の可能性がある外国人監督5選

アーサー・パパス監督 写真:Getty Images

アーサー・パパス(オーストラリア)

Jリーグでの監督経験

  • 鹿児島ユナイテッド(2021)

横浜F・マリノスのトップチームコーチやヘッドコーチを務め、2019シーズンのJ1優勝や2020シーズンのAFCチャンピオンズリーグ決勝トーナメント進出に貢献したアーサー・パパス監督。その実績から、2021シーズンにはJ3の鹿児島ユナイテッドで監督に就任し、GKからショートパスを繋いで相手を崩すサッカーを展開した。しかし、第7節終了後に家庭の事情(体調を崩した家族のサポート)を理由に退任している。

その後母国オーストラリアのニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツを経て、今年6月にはブリーラム・ユナイテッド(タイ1部)の監督に就任しており、家庭の事情はクリアしたことが窺える。Jリーグで監督を務めた期間は短かったものの、J2やJ3のクラブが招聘を画策する可能性はありそうだ。


マッシモ・フィッカデンティ監督 写真:Getty Images

マッシモ・フィッカデンティ(イタリア)

Jリーグでの監督経験

  • FC東京(2014~2015)
  • サガン鳥栖(2016~2018)
  • 名古屋グランパス(2019~2021)

イタリアで指導者経験を積み、チェゼーナ監督時代にはDF長友佑都(現FC東京)の獲得を決めたことで知られるマッシモ・フィッカデンティ氏(現在フリー)。Jリーグ史上初となるイタリア人監督として2014シーズンにFC東京の監督に就任すると、若手を積極的に起用しながらバランスを整えたサッカーを展開。2015シーズンにはクラブ史上最多勝ち点を更新した。

2016年から指揮したサガン鳥栖では、就任翌年の2017シーズンにリーグ8位と健闘。翌年は成績が安定せず3年目の2018シーズン途中で契約解除合意となった。続いて就任した名古屋グランパスでは堅守を確立し、2020シーズンには28失点で無失点試合17、2021シーズンは無失点試合21でJリーグ記録を更新し、ルヴァン杯も制した。鳥栖や名古屋では約1億円といわれた年俸がややネックではあるものの、守備を改善させる手腕は確か。失点数を減らしたいクラブには打って付けの人材といえるだろう。


ほかにも2022シーズン途中まで鹿島アントラーズを率いたレネ・ヴァイラー監督や、2019シーズン途中から2020シーズン途中までヴィッセル神戸を率いたトルステン・フィンク監督なども経験豊富な人物だが、現時点で前者はスイス1部リーグのセルベット、後者はベルギー1部リーグのシント=トロイデンを率いており、来季からのJリーグ帰還は現実的ではないだろう。果たして、2024シーズンのJリーグに舞い戻る指揮官は誰なのか、発表に注目したい。

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名前椎葉 洋平
趣味:サッカー観戦、読書、音楽鑑賞
好きなチーム:アビスパ福岡、Jリーグ全般、日本のサッカークラブ全般

福岡の地から日本サッカー界を少しでも盛り上げられるよう、真摯に精一杯頑張ります。

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