Jリーグ

【J2リーグ2023】大興奮の逆転劇10試合を回顧

ヴァンフォーレ甲府 MF長谷川元希 写真:Getty Images

第34節:ヴァンフォーレ甲府VS大分トリニータ(3-2)

「光明を見出した1勝」

7月末から6戦未勝利で第34節の大分トリニータ戦を迎えたヴァンフォーレ甲府。この日も前半から2点ビハインドという厳しい状況となっていた。しかし、後半に入ると流れは一変。早々に1点を返すとオウンゴールでの追加点で同点に追いつく。終盤にはPKをMF長谷川元希が沈めてついに逆転で7試合ぶりの勝利を挙げた。結果的にプレーオフ進出は叶わなかったが、この試合以降は町田や東京Vといった難敵相手にも粘り強い戦いを見せた甲府。チームとしての強さを呼び覚ました1戦であったと言えよう。


東京ヴェルディ FW染野唯月 写真:Getty Images

第39節:東京ヴェルディVSジェフユナイテッド千葉(3-2)

「怒涛の13分間」

今季は互いにJ1昇格を狙える位置につけていた東京ヴェルディとジェフユナイテッド市原・千葉。J2リーグも最終盤を迎えた第39節は、オリジナル10(※)同士の注目カードが組まれた。自動昇格圏入りを目指し、どうしても白星を挙げたい東京Vだったが、前半立て続けにゴールを奪われ0-2で折り返す展開に。後半に入ってもなかなかスコアを動かせずにいたが、終盤に差し掛かった79分にようやく1点を返すと89分には同点へ。さらにアディショナルタイムに追加点を挙げた東京Vが逆転に成功し試合終了。城福浩監督からも渾身のガッツポーズが出る勝利となった。

※オリジナル10:Jリーグ発足時に加盟した10クラブの通称


大宮アルディージャ DF袴田裕太郎 写真:Getty Images

第39節:大宮アルディージャVS藤枝MYFC(3-2)

「奇跡を信じて」

残留に向け第36節から3連勝と意地を見せた大宮アルディージャは、第39節で藤枝MYFCと対戦。さらに勢いをつけたいところだったが、前半に先制を許し後半頭にも追加点を奪われる展開に。しかし、好調の勢いか1点を返したのちは藤枝に退場者が出たこともあり優位に試合を進め、89分にはDF袴田裕太郎のゴールでついに同点。アディショナルタイムにも再び袴田が決めて、奇しくも今季1戦目とは真逆のスコアで終盤に破竹の4連勝を達成させた。


ジェフユナイテッド市原・千葉 MF田中和樹 写真:Getty Images

第41節:ザスパクサツ群馬VSジェフユナイテッド千葉(1-2)

「次の舞台への一撃」

プレーオフ進出を懸け、ザスパクサツ群馬との大一番に臨んだ第41節のジェフユナイテッド市原・千葉。前半はゴールを奪えずスコアレスで折り返し、後半には耐え続けた群馬に先制点を与えてしまう。しかし、京都サンガから期限付き移籍中のMF田中和樹のゴールで振り出しに戻すと、終了間際の89分には途中出場のFW呉屋大翔のゴールで逆転に成功。2017年以来となるプレーオフへの出場権を得る勝利となった。


ジュビロ磐田 MF松本昌也 写真:Getty Images

第42節:ジュビロ磐田VS栃木SC(2-1)

「J1復帰へ」

清水エスパルス、ジュビロ磐田、東京ヴェルディの3チームが自動昇格圏入りの可能性を残す中で迎えたJ2最終節。2位清水が敗れれば自チームの勝利で自動昇格を狙える磐田だったが、下位に苦しむ栃木SCを相手に先手を取られる難しい試合となった。それでも、前半終盤に同点にして試合を折り返すと、今季これまでチーム2位のゴール数で攻撃を牽引してきたMF松本昌也のゴールで逆転に成功。1点差を守り切り、1年でJ1復帰を果たす逆転劇を見せた。

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名前大島俊亮
趣味:サッカー観戦、ゲーム(スポーツ、シミュレーション、アクションなど)
好きなチーム:Jリーグ全般

サッカーを中心に、スポーツやエンタメなど複数ジャンルを扱うライターとして活動しております。Jリーグを中心に、日本のサッカーファンが楽しめる記事執筆を心がけていきますのでよろしくお願いします。

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