Jリーグ ヴィッセル神戸

松木安太郎、浦和vs神戸に「オフサイドだった」前川黛也代表デビューで物申す

前川黛也 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」のGK前川黛也(ヴィッセル神戸)は、今月16日開催のFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選ミャンマー戦で途中出場。GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)にかわってピッチに立つ際、解説の松木安太郎氏が浦和レッズ対ヴィッセル神戸のオフサイド疑惑に言及。実況・寺川俊平アナウンサーとのやり取りも含めて、ネット上で反響を呼んでいる。

 今月12日に行われた明治安田生命J1リーグ第32節では、J1首位の神戸と3位の浦和が直接対決。神戸は1-1で迎えた後半アディショナルタイムの90+6分、前川がMF中島翔哉のフリーキックを直接キャッチ。GK西川周作がゴール前まで上がっていた中、素早くパントキックで蹴り出すと、ボールはハーフウェーライン付近で待ち構えていたFW大迫勇也のもとへ。大迫がロングシュートで無人のゴールに流し込んだ。

 しかしこのシーンでは、西川が敵陣にいたことから、ハーフウェーラインが最終ラインに。前川がボールを蹴り出す瞬間、大迫の身体の一部が敵陣に入っている。この時の動画がX(旧ツイッター)上で拡散されると、「オフサイドなのでは?」「誤審が優勝争いに影響与えるのか」といった声が噴出。元国際審判員の家本政明氏も、DAZN制作番組『Jリーグジャッジリプレイ』出演時に「オフサイドと言わざるを得ない」と私見を述べていた。

 それだけに松木氏も、オフサイド疑惑を巡る騒動の当事者である前川が日本代表戦のピッチに立った時に本音を漏らす。寺川アナが前川を紹介する際に「直近のリーグ戦でも色々ありましたけど、決勝点をアシストは…」と切り出すと、松木氏は「オフサイドだったんじゃないの?」と反応。

 これに寺川アナは「(オフサイドだったのでは)という話が色々ありましたけど、それはちょっと。サッカーの場合は審判が絶対ですので」と切り返した。

 松木氏と寺川アナのやり取りは、瞬く間にX上で拡散。松木氏の発言に対して「やっぱり面白い人」「やっぱり正直な人だから好き」「日本サッカー界発展に対しての気持ち伝わってくる」「Jリーグにもっと言ってください!」など、好意的なメッセージが多く寄せられている。

 これまでも日本代表戦やJリーグ公式戦のテレビ中継を通じて、支持を集めてきた松木氏。今もなおご意見番としての役割を期待するファン・サポーターは多い。

 なお前川は今季ここまでJ1リーグ全試合スタメン出場。正守護神として神戸躍進に貢献すると、先月につづき今月も日本代表に招集。ミャンマー戦での途中出場により、A代表デビューを果たしたが、被シュート本数ゼロ、ボールタッチ回数ゼロと、プレーに関与することはなかった。