横浜F・マリノスから全北現代へ期限付き移籍中のMF天野純は、今月28日に行われた韓国1部リーグのプレーオフ第2節で途中出場。チームは1-1の引き分けに終わった。しかし対戦相手の浦項スティーラーズが一時的に12人でプレーしていたとして、没収試合になる可能性が浮上している。
浦項は1-1で迎えた前半26分、DFキム・ヨンファンの負傷により1枚目の交代カードを使用。同選手にかわってMFシン・クァンフンを投入した。しかし交代ボードに表示された交代選手の背番号は、キム・ヨンファンの「3」ではなく、MFキム・インソンの「7」。キム・インソンは交代ボードを確認せず、シン・クァンフン投入後もしばらくプレーしていた。
すると審判団は数分後、選手交代に誤りがあると浦項のキム・ギドン監督に指摘。指揮官は前半32分にキム・インソンを呼び、ピッチの外へ出すとともに、FWキム・スンデを投入した。
韓国紙『韓国日報』によると、キム・インソンが途中交代後も6分間プレーしていたことは規則違反にあたるとして、全北は韓国プロサッカー連盟に異議申し立てを行う方針を固めたとのこと。リーグ規定で「公式戦で無資格選手の出場が試合中または試合後に発覚し、試合終了後48時間以内に対戦相手から異議が唱えられた場合、無資格選手の出場したクラブが0-3で敗れたとみなす」と定められているため、浦項に不戦敗の可能性があるという。
浦項は今季韓国1部リーグのレギュラーシーズンを2位で終えて、上位6クラブによる優勝プレーオフへ進出。プレーオフ第1節で仁川ユナイテッドに引き分けると、今月24日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)浦和レッズ戦では2-0と勝利していた。
MF江坂任擁する首位の蔚山現代に勝ち点7差まで迫っていた浦項。来月1日に国内カップ戦準決勝を控える中、交代カードの確認を怠るという致命的ミスにより、国内2冠を逃すかもしれない。
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