サッカー日本代表「森保ジャパン」は、今月17日に行われたキリンチャレンジカップ2023(国際親善試合)でチュニジア代表と対戦。チュニジアサポーターのピッチ乱入が話題を呼ぶ中、韓国メディアがチュニジア戦の乱入劇と天皇杯・名古屋グランパス戦における浦和サポーターの暴徒化を比較。日本のサッカー観戦環境に否定的な見解を示している。
ノエビアスタジアム神戸開催の一戦では、試合後にアウェイの応援席からチュニジアサポーターがピッチに乱入。チュニジア代表選手に抱きついた後、警備員に捕まえられたが、FWナイム・スリティからユニフォームをプレゼントされている。
すると韓国メディア『SPO TV』は「日本国内の試合で再びファンが乱入。“日本サッカー史の汚点”と批判」とした上で、「チュニジア戦でのファン乱入は2年連続であり、警備が安全でないことが明らかになった」と指摘。昨年6月にパナソニックスタジアム吹田で行われたキリンカップサッカー2022・チュニジア戦での乱入事件にも触れている。
くわえて同メディアは、今年8月2日開催の天皇杯4回戦・名古屋グランパス対浦和レッズの試合後に発生した浦和サポーターの暴徒化も紹介。「日本サッカー史に汚点を残した」と非難した上で、「日本最高峰のレベルにある日本代表戦で起きた観客のピッチ乱入は、今後も波紋を呼ぶ可能性が高い」と綴るなど、日本におけるサッカー観戦の危険性を主張している。
なおCSアセット港サッカー場で開催された名古屋対浦和では、試合後に多くの浦和サポーターがピッチに乱入。暴力を振るうなど複数の違反行為があったとして、日本サッカー協会(JFA)はサポーター17名に対して国内開催の全試合を対象として無期限入場禁止を通達。浦和には2024年度の天皇杯参加資格はく奪という厳罰を科している。
ただ浦和サポーターの暴徒化と、今回のチュニジアサポーターのピッチ乱入は、事象発生に至るまでの経緯や関わったサポーターの人数が大きく異なっている。そのため、両事案を比較するのは無理があると考えるのが自然だ。
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