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中山雄太を評価も「町田浩樹の起用アリ」左SBの競争を日本代表OB展望

中山雄太 写真:Getty Images

 サッカー日本代表「森保ジャパン」のDF中山雄太(ハダースフィールド・タウンFC)は、17日開催のキリンチャレンジカップ2023(国際親善試合)チュニジア戦で先発出場。日本代表OBの福西崇史氏が左サイドバックにおけるDF町田浩樹(ユニオンSG)やDF伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)とのポジション争いを展望したほか、守備陣への期待感を膨らませている。

 中山は昨年11月、カタールW杯本大会の代表メンバー入りも、イングランド2部リーグ戦でのアキレス腱負傷により、直前で辞退。今年7月まで長期離脱を余儀なくされた。この中山の離脱期間中に、日本代表の左サイドバック事情は大きく変化。DF長友佑都(FC東京)が今年3月以降招集されない中、昨年6月にA代表デビューを果たした伊藤がコンスタントに先発出場していた。

 しかし今月の代表活動では、伊藤がコンディション不良により途中離脱。13日のカナダ戦で中山がフル出場したほか、チュニジア戦でも中山が先発出場。中山に代わって64分からプレーした町田も、球際での強さをはじめ、自身の持ち味を発揮している。

 福西氏はチュニジア戦翌日にYouTubeチャンネルを更新。およそ11カ月ぶりに代表復帰を果たした中山のパフォーマンスについて、「怪我明けでもしっかりと戦えるっていうところは見せられた」と頷いている。

 そして町田のプレーも評価すると、「町田の左サイドバック起用は今後もあり得る。伊藤が帰ってきて使うこともできる」とコメント。左サイドバックのレギュラーが固定されていないとの見解を示した。

 さらにセンターバックでDF冨安健洋(アーセナル)とDF板倉滉(ボルシアMG)が盤石であり、右サイドバックでDF菅原由勢(AZ)の他にDF毎熊晟矢(セレッソ大阪)が頭角を現している現状を踏まえて、「ディフェンスラインの選手層が非常に厚くなってきたと思う」と、バリエーションの豊富さを前向きに捉えている。