サッカー日本代表「森保ジャパン」は今月のカナダ戦、チュニジア戦を終えると、FIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選の戦いに突入。来月21日にシリア代表とのアウェイゲームを控えているが、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘をうけて中立地開催となる可能性が高まっている。
数十年にわたり紛争状態の解決に至っていないパレスチナとイスラエル。今月7日にパレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスがイスラエルに大規模攻撃を仕掛けると、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「戦争状態にある」と宣言。連日のようにガザ地区にむけて空爆を行っている。
またパレスチナ紛争が激化する中、シリア国営テレビは12日に首都ダマスカスとアレッポの空港がイスラエル軍のミサイル攻撃に遭ったと報道。イスラエルはシリア側から攻撃を受けたと発表しており、両国間のさらなる関係悪化が懸念されている。
シリアでは2011年以降、政府軍と反体制派による内紛が続いており、同国代表の国際Aマッチは複数回にわたり中東地域での中立開催を余儀なくされていた。今回もイスラエルと戦争状態にあるとみられるだけに、ネット上ではシリア戦の中立地開催を求める声が噴出。日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長は「シリアで開催するのは難しいと聞いている」と、中立地開催の可能性を認めたという。
日本代表は北中米W杯アジア2次予選でシリアの他に北朝鮮、ミャンマー対マカオ(1次予選)の勝者と対戦。1次予選のミャンマー対マカオは12日に1stレグが開催され、ミャンマーが5-1で勝利している。政情が不安定な国との対戦ばかりである中、アジアサッカー連盟(AFC)の対応に注目が集まる。
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