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古橋亨梧の責任…セルティック監督の発言波紋「FK壁の配置は重要だが…」

古橋亨梧(写真右) 写真:Getty Images

 セルティックは今月19日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第1節で、フェイエノールトに0-2と敗北。フリーキックからの失点シーンでは、日本代表FW古橋亨梧が壁の内側に立っていたことが議論の対象になっているが、これに対するブレンダン・ロジャーズ監督のコメントが波紋を呼んでいるようだ。

 セルティックは前半アディショナルタイムに、自陣ペナルティエリア手前でフリーキック(FK)を献上。FWケルビン・ステングスが左足から直接ゴールを狙うと、ボールはワンバウンドしてゴールマウス右隅に吸い込まれた。

 身長180cmに満たない古橋がFKの壁に含まれていたことについて、ロジャーズ監督は自分自身に責任はないと主張。「(FKの壁の配置については)クラブ内部で議論を重ねた。私は選手たちが決断を下すことを望んでいる。この試合での決断のひとつは、何か他のことが起こるかもしれないと思って壁を変えることだったが、その時に壁が正しいかどうかを確認しなければならなかった」と、選手に判断を委ねていたことを明かしている。

 このセルティック指揮官の発言には、ライバルクラブであるレンジャーズOBのクレイグ・ムーア氏が困惑している模様。英ポッドキャスト番組『ゴーラジオ』で以下のようなコメントを残している。

 「FKでの壁の配置はとても重要なことだ。それにも関わらず、セットプレーの瞬間に何が起こるかを選手たちに考えさせていたとロジャーズ監督が言ったことには、正直驚いている。個人的な考えだが、選手たちの役割と責任については明確にしたいね」

 なおセルティック元監督のマーティン・オニール氏は、米メディア『TNTスポーツ』のインタビューで「古橋はキックオフ時、ピッチに立っていた選手の中で最も身長が低い。彼は壁の内側にいるべきではなかった。セルティックは古橋ではなく、背の高い選手を置くべきだった」と苦言を呈している。セルティック監督、選手間の約束事がどのように決められているのか気になるところだ。