サッカー日本代表の森保一監督は、今月のドイツ戦とトルコ戦に臨む代表メンバーにMF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF鎌田大地(ラツィオ)などカタールW杯出場選手を多く選出。代表OBの内田篤人氏が森保監督のメンバー選考に本音を漏らしたほか、佐藤寿人氏と元Jリーガーで東京大学運動会ア式蹴球部監督の林陵平氏がFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)とMF南野拓実(ASモナコ)の落選に言及している。
森保監督は先月31日に代表メンバーを発表。報道陣から南野や大迫らのメンバー外について質問が飛ぶと、「判断基準は1つではない」と断った上で「これまでの活動と今回と、ということも含めて、北中米W杯2次予選、AFCアジアカップなど未来に向けて総合的に考えた」と、選考基準を説明していた。
この森保監督の代表選考はファン・サポーターから注目を浴びているが、内田氏の冠番組であるDAZN制作『フットボール・タイム』でも議題に。内田氏は今回の代表メンバーの顔触れに対する率直な感想を聞かれると、「まあ、ふつう」とどこか納得できないような表情を浮かべながら発言。佐藤氏が「順当」とコメントを残すと、「そういう言葉の方が良かった。『ふつう』はちょっとね」と発言内容を訂正している。
また佐藤氏は「(大迫や南野の持っている)力はもう分かっているので、必要な時に招集すると思う」と、大迫と南野に代表復帰のチャンスが残っていると主張。林氏も「間違いなく(代表メンバーの)リストには入っているので、森保監督の中で招集するタイミングは考えていると思う」と、佐藤氏と同様の見解を示した。
南野は2022/23シーズン、フィリップ・クレマン前監督のもとで出場機会に恵まれなかったが、アドルフ・ヒュッター監督就任により立場が一変。オーストリア1部レッドブル・ザルツブルク時代の恩師のもと、2023/24シーズン開幕前の練習試合からシャドウ(前線1トップの背後)のポジションで起用されると、リーグアン開幕から全4試合スタメン出場で3ゴール3アシストと本領発揮。代表復帰待望論が沸き起こっていたが、今回も代表メンバーから漏れている。
大迫はカタールW杯アジア予選終了後の昨年6月、一度も代表に招集されていないものの、神戸では絶対的ストライカーとして活躍。今季もここまでリーグ戦26試合出場で19ゴールと結果を残し、J1得点ランキング首位に立っているが、それでも森保監督から声がかかることはなかった。
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