オランダ1部アヤックスのスベン・ミスリンタットFD(フットボールディレクター)は、ブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルト時代にMF遠藤航(現リバプール)やDF伊藤洋輝の獲得に尽力。過去にはボルシア・ドルトムントのスカウトとしてMF香川真司(現セレッソ大阪)を発掘しただけに、日本人選手の能力の高さを力説している。
ミスリンタット氏は2006年7月から10年以上にわたり、ドルトムントの幹部として香川やFWピエール=エメリク・オーバメヤン(現オリンピック・マルセイユ)ら有望選手の獲得を手掛けると、2019年4月から昨年11月にかけてシュツットガルトのスポーツディレクターを担当。今年5月にアヤックスのFDに就任している。
そのアヤックスは先月、伊藤の獲得を模索。選手サイドとは5年契約締結で合意に達したものの、シュツットガルトから2度にわたりオファーを却下されたことにより、実現には至らず。伊藤にかわり、ベルギー1部ロイヤル・アントワープからDFガストン・アビラを獲得している。
ドイツで多くの実績を残したミスリンタット氏は、補強における自身の考えを披露。オランダのスポーツ専門チャンネル『Ziggoスポーツ』を通じて、以下のようなコメントを残している。
「新戦力を獲得する時、私はその選手がプレーしているリーグを判断材料とするのではなく、選手自身のクオリティを評価する。勇気をもって評価すれば、才能豊かな選手はどこにでも現れる。そうした事例は日本人選手で見てきた。新戦力の獲得に自信があるんだ」
FIFAワールドカップ・カタール大会における森保ジャパンの快進撃もあり、欧州における日本人選手への評価は上昇。この夏には、FW上田綺世(フェイエノールト)、FW小川航基(NECナインメン)らがオランダに新天地を求めた。それだけにアヤックスが来年1月以降、再び日本人選手の獲得に動くか注目が集まる。
コメントランキング