プレミアリーグ第2節:ウェストハム対チェルシー(3-1)
67分:DFナイフ・アゲルド退場
8月21日に行われた同試合で、ウェストハム・ユナイテッドのDFナイフ・アゲルドが退場処分を受けた。まずは13分、カウンターで抜け出したチェルシーのFWラヒーム・スターリングをアゲルドが戦術的ファウルで止め、1枚目のイエローカードを受けた。
そして67分、ウェストハムが後ろから繋ぐも、パスがずれてそれをチェルシーDFチアゴ・シウバがダイレクトでFWニコラス・ジャクソンへ縦パス。ジャクソンがトラップをするところを狙ったアゲルドはスライディングでボールを奪おうとするも、その足裏が相手の足に入ってしまった。2枚目のイエローカードを受け累積で退場となった。
プレミアリーグ第2節:クリスタル・パレス対アーセナル(0-1)
67分:アーセナルDF冨安健洋退場
8月22日に行われた同試合で、アーセナルのDF冨安健洋が退場処分を受けた。
まずは60分、アーセナルのスローインでFWガブリエウ・マルティネッリがボールを拾うと、投げずにMFカイ・ハフェルツにボールを渡す。ハフェルツがスローインをすると思いきや、少し離れていた冨安にスローインを譲った。冨安は走ってボールを取りに行き、すぐにでも投げられるようにボールを頭の上に持った状態で味方を探した。約8秒後、冨安のスローインでプレーが再開されるも、主審は遅延行為として冨安に1枚目のイエローカードを提示した。
その7分後、クリスタル・パレスのビルドアップからDFヨアキム・アンデルセンがロングパスをするも、FWジョルダン・アイェウと対応する冨安の頭上を超えた。冨安がすぐさま後ろを向いてボールを追いかけようとしたところで、わずかに後ろから接触されたアイェウが倒れ、2枚目のイエローカードで退場となった。
アーセナルのミケル・アルテタ監督は、冨安の退場について「私にとっては明白なこと(退場でない)なのでコメントしたくない」と答えた。
今後の警告に関する展望は
以上6つの退場シーンのうち、1つには遅延行為でのイエローカードが含まれていた。このことから今後イエローカードが増えることは容易に予想でき、それにより「2枚目のイエローカードによる退場」と「累積警告による出場停止」が増えていくことが考えられる。
現行のルール上、2枚目のイエローカードによる退場にVARは介入できない。そのため、もし審判が誤った判決を下した場合でも、カードの取り消しやVARの確認ができないのだ。
さらに累積警告による出場停止に関するルールは以下の通り。
- 19節までに5枚=1試合出場停止
- 32節までに10枚=2試合出場停止
- (試合数関係なく)15枚=3試合出場停止
- (試合数関係なく)20枚=独立規制委員会によって出場停止日数が決定される
これまで、イエローカードは試合を大きく変えるものだと考えてこられなかったが、今シーズンのプレミアリーグで捉え方が変わる可能性もあるだろう。今後、VARや累積警告のルールがどのような動きを見せていくかに注目したい。
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