ASモナコ所属の日本代表MF南野拓実は、オーストリア1部レッドブル・ザルツブルク時代にも指導を受けていたアドルフ・ヒュッター監督のもとで復調。すでにモナコ残留の意思を表明しているが、ここにきてセリエA(イタリア1部)ジェノアからの関心が報じられている。
同選手は昨季、フィリップ・クレマン前監督のもとでフィジカル面を重視するスタイルにフィットできず苦戦していたが、ヒュッター監督の就任により序列が一変。今月7日に行われたバイエルン・ミュンヘンとの練習試合ではゴールを奪うと、13日のリーグアン(フランス1部)開幕節クレルモン・フット戦では先発出場して1アシストをマークするなど、チームの勝利に貢献している。
そんな南野はクレルモン戦後のインタビューで「僕とヒュッター監督の関係性は良いです。監督のことは以前から知っていますからね。その関係性をシーズン通して証明したいと思っています」と、恩師との共闘を誓っている。
一方でイタリアメディア『カルチョライン』は「ジェノアは南野にサプライズヒット」と見出しをうち、「三浦知良以来、およそ20年ぶりに日本人選手がジェノアにやって来るかもしれない」とリポート。
昨季の成績をもとに「南野はモナコで大きなインパクトを残せておらず、移籍の可能性がある」と綴ると、750万ユーロ(約12億円)の買い取りオプション付き1年レンタルで獲得する可能性を伝えている。
南野はバイエルン戦、クレルモン戦でいずれもシャドウ(前線1トップの背後)のポジションで先発出場。本人は「僕が本当に成長できるポジションですし、気分良いですよ」と、ヒュッター監督の起用法に満足感をあらわにしている。ヒュッター監督がフランクフルトでMF長谷部誠やMF鎌田大地を指導するなど日本人選手を熟知しているだけに、ジェノア移籍の可能性は限りなく低いと考えられる。
なおジェノアは第2次世界大戦前にセリエAを9度制した古豪。2021/22シーズンにセリエAで19位に終わり2部降格となったが、2022/23シーズンは2部で首位フロジノーネから勝ち点差7の2位。1シーズンでのセリエA復帰を果たしている。
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