Jリーグ ヴィッセル神戸

元神戸ボージャンがバルセロナ復帰へ「デコ新SDの右腕」若手発掘で重責も

ボージャン・クルキッチ 写真:Getty Images

 かつて明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸でプレーしていたボージャン・クルキッチ氏に、古巣バルセロナのフロント入りが浮上。近日中に正式決定の見通しだと、現地で報じられている。

 ボージャン氏はバルセロナの下部組織出身。2007年に16歳という若さでバルセロナのトップチームに昇格し、2007/08シーズンにいきなりリーグ戦で2桁ゴールをあげていたが、2008/09シーズン以降は再三にわたり負傷離脱。2011年7月にバルセロナを退団している。

 そしてバルセロナ退団後はローマ、ミランなど複数クラブでプレー。神戸には2021年8月から2022シーズン終了後まで在籍していたが、コンディション不良に悩まされて出場機会が限定。今年3月23日に現役引退を発表している。

 バルセロナは今月16日、クラブOBのデコ氏がスポーツディレクター(SD)に就任したと公式発表。するとスペイン紙『マルカ』は「ボージャン氏は選手育成においてデコ新SDを支える人物になる」と報じている。

 これによると、クラブはバルセロナ下部組織からトップチーム昇格を果たしたボージャン氏の実績を評価。同氏は下部組織のトレーニングで指導にあたるほか、トップチーム昇格の判断を一任されるとのこと。記事内では「ボージャンの加入は、数日以内に正式発表される予定だ」と綴られている。

 クラブの財政難もあり、将来有望な若手選手の流出が相次いでいるバルセロナ。同クラブ下部組織出身のMFダニ・オルモやMFマルク・ククレジャが他クラブで活躍する中、ボージャン氏は育成組織立て直しという重要な役割を担うことになりそうだ。