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菅原由勢が移籍先匂わせ「日本人選手いない所で…」セリエA方面に売り込み

菅原由勢 写真:Getty Images

 オランダ1部AZアルクマール所属の日本代表DF菅原由勢が、ステップアップ移籍の可能性に言及。セリエA(イタリア1部)所属クラブへの“売り込み”を行ったほか、移籍先を絞る上での条件を明かしている。

 菅原は2019年6月に名古屋グランパスからAZへ移籍。海外挑戦1年目から出場機会を得ると、右サイドバックのレギュラーに定着。昨季はオランダ1部リーグ26試合の先発出場で3ゴール8アシスト。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ本戦では12試合中11試合でスタメン出場と、不動の右サイドバックとしてベスト4入りに大きく貢献していた。

 ポルトガル1部スポルティングCPや、リーグアン(フランス1部)スタッド・レンヌへの移籍が噂されている菅原。日本代表OB内田篤人氏の冠番組であるDAZN制作『フットボール・タイム』に出演すると、「行きたい国やプレーしてみたいクラブはあるか?」という質問に対して、以下のようなコメントを残している。

 「もちろんプレミアリーグ(イングランド1部)は行ってみたいなと思うんですけど、セリエAとか面白いかな。(2020年12月のUEFAヨーロッパリーグで)ナポリと対戦した時、ナポリのスタジアムが良くて。普通にガチ面(フルメンバー)で試合をしたんですけど、『意外にやれるな』と。それから『イタリア行きたいな』という気持ちが芽生えた感じですね」

 昨季セリエA覇者のナポリは、会長のアウレリオ・デ・ラウレンティス氏が今年5月に日本人選手獲得の方針を明言。DF板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)やDF伊藤洋輝(VfBシュツットガルト)らが獲得候補に浮上していたが、今月に入って両選手ともナポリ移籍の可能性は低いとみられている。

 ナポリ会長の日本人選手獲得熱望報道に話題が及ぶと、菅原は「会長!会長!」とアピール。「僕は日本人選手のいない場所でどれだけ結果を残せるか試したいタイプ。スペインとかもそうですけど、揉まれてそこから這い上がりたいですね」と、移籍先の条件も語っている。

 一方、スポルティング移籍の可能性については「報道で知りました。あるかないかは分からないですね」と明確な回答を避けている。ただ同クラブに日本代表MF守田英正が在籍していることから、移籍先の選択肢には入っていないと考えられる。

 なおドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、菅原の市場価値は650万ユーロ(約10億2000万円)であるとのこと。この額に本人は「えっ、高くないですか?」と驚きを隠せなかったほか、内田氏も「サイドバックでこの額はすごい。やっぱりみんな見ているんだね」と感心している。