元アビスパ福岡所属選手のMF邦本宜裕は、ポルトガル1部カーザ・ピアACからマレーシア国内の強豪クラブへ移籍する模様。名古屋グランパスからの期限付き移籍によりカーザ・ピアACへ加入した日本代表MF相馬勇紀にポジションを奪われていた。
浦和レッズ下部組織出身である邦本は、福岡、韓国2部・慶南FC、韓国1部・全北現代などをへて、昨年7月末にカーザ・ピアへ加入。昨季開幕から右ウイングでレギュラーをつかむと、相馬がカーザ・ピアに加入する今年1月までリーグ戦ほぼ全試合で先発出場していた。
しかし今年2月以降はスタメン出場わずか1試合と、立場が一変。かわって相馬が3月19日のマリティモ戦から8試合つづけて右ウイングでスタメン出場するなど、邦本からポジションを奪っていた。
邦本の去就については、ポルトガル紙『レコルド』が今年6月にカーザ・ピア退団の可能性を報道。アジア圏内複数クラブからの関心を伝えていたが、同紙は今月2日になって「マレーシア1部ジョホール・ダルル・タクジムFC加入にむけて、交渉が順調に進んでいる」としている。
またジョホールは2日、クラブ公式ツイッターアカウント(現X)を更新。日本国旗、宮島、富士山、侍の映像を交えた20秒ほどの動画に、「Coming soon」という投稿で新戦力の獲得発表を予告している。くわえてドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』では、同選手の所属先がジョホールと記載されている。
ジョホールは2014年から昨年にわたりマレーシア1部リーグ9連覇を果たした強豪。2022シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ東地区では、川崎フロンターレや韓国1部の蔚山現代を抑えて首位通過を果たしていた。
なお2023/24シーズンのACLグループステージには、日本から横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、ヴァンフォーレ甲府が出場。浦和レッズはプレーオフからの参戦となっている。邦本がジョホールの一員として、ACLの舞台で日本勢と対戦する可能性に注目が集まる。
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