2016シーズン以来7年振りにJ2リーグで戦っている今2023シーズンの清水エスパルス。これまで期限付き移籍で清水を離れていた頼れる男たちが今、続々と帰還している。
昨2022シーズン終了後、スイス1部のグラスホッパーへ期限付き移籍したMF原輝綺は、スーパーリーグで12試合に出場。その貴重な経験を携え、期間満了に伴い6月30日に清水へ復帰。また、原と同時期にフランスへ渡ったパリ五輪世代の主力選手であるMF鈴木唯人も、期間満了に伴い7月13日にストラスブール(リーグ・アン)から清水へ復帰した。
原と鈴木の帰還は、現状6位とJ1への自動昇格圏外に苦しむ清水にとって大きな追い風になることは間違いない。現在、清水からの期限付き移籍で、J2やJ3クラブで武者修行中の選手も多くいる。ここでは、現在他クラブで力を磨きながら、今季活躍を示せている清水からレンタル移籍中の選手を3名紹介していく。
川本梨誉(ザスパクサツ群馬)
J2リーグで直近は7戦負けなしと好調のザスパクサツ群馬。順位も8位にまで浮上し、過去最高順位の記録に加え昇格争いにも参戦しそうな勢いだ。そんな群馬へ昨季途中に清水から期限付き移籍したのがFW川本梨誉だ。
2021年に清水からファジアーノ岡山へ期限付きで移籍した川本は、清水へ戻ることなく岡山から群馬へと移籍したため、他クラブでの武者修行は今年で3シーズン目となる。群馬での2年目となる今季は左サイドやトップでの起用で20試合に出場。うち13試合は先発出場を果たしており、好調群馬にあって存在感を示している。
6月18日の東京ヴェルディ戦では今季初ゴールをマーク。7月に入ってからも1ゴールを挙げ、ここまで2ゴール。チームの調子が上向いている現状を考慮すれば、今後さらにゴール数が伸びることも期待できる。清水を離れてからは通算7ゴールと決して多い数ではないが、簡単ではないミドルレンジからのシュートも決めており、現時点でも戦力として十分に計算できる選手だろう。
清水では、川本が主戦場としている左サイドの攻撃的なポジションにはFWカルリーニョス・ジュニオ、最前線にはFWチアゴ・サンタナやFW北川航也といった実力者が揃う。また、同じく期限付き移籍で他クラブへ武者修行に出ているMF滝裕太(松本山雅)やFW千葉寛太(FC今治)らとも比較され続けることも想像される。
いずれ清水へ帰り、ジュニアユース時代から籍を置くクラブで出場機会を求めていくのであれば、チームとして調子を上げてきた群馬でどこまでやれるのかを誇示する必要があるだろう。
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