Jリーグ 北海道コンサドーレ札幌

札幌MF金子拓郎は先発候補!クロアチア移籍歓迎「日本人選手の特徴は…」

金子拓郎 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌所属MF金子拓郎は、クロアチア1部の強豪ディナモ・ザグレブへの期限付き移籍で合意に達したと報じられている。それだけに、クロアチア国内では日本人選手の性格や海外移籍における新天地選びの基準に注目が集まっている。

 クロアチアメディア『Germanijak』は今月12日、金子のディナモ・ザグレブ移籍について「100万ユーロ(約1億5000万円)以上の買い取りオプションがついた1年レンタルで口頭合意に至った」と報道。選手本人は来週にも現地入りして、正式契約を交わすという。

 また同メディアは「金子のもとにはクロアチア1部よりも強力なリーグからもオファーが届いたが、タイトルを争わず、欧州カップ戦に出場していないクラブからのものだった。彼はディナモを『より強力なリーグへステップアップ移籍するための出発点』として評価している」とリポート。ディナモ・ザグレブで受け取る年俸額が札幌時代よりも低いこともあわせて伝えている。

 金子のディナモ・ザグレブ移籍報道をうけて、クロアチア紙『Sportske novosti』は日本人選手の特徴を以下のように説明している。

 「日本人選手はプロ意識、調和、礼儀正しさ、敬意、自制心、誠実さ、謙虚さ、勤勉さ、忍耐力、粘り強さを大切にしている。彼らは秩序と安定を信じており、チームという集団に対する義務を重視している。だからこそ金子のプレーを見る前から、ディナモ・ザグレブは良い仕事をしたと思われている」

 その上で同紙は「金子は単なる新しい名前ではなく、先発メンバーの一角を占める真の補強選手になるだろう」と、起用法にも言及した。

 ディナモ・ザグレブのOBには、かつてサンフレッチェ広島でプレーしていたミハエル・ミキッチ氏がいる。また『Germanijak』は以前に「ミキッチはこれまで何人かの日本人選手をディナモ・ザグレブに推薦したが、様々な理由で実現に至らなかったと公言している。その中には、FIFAワールドカップ・カタール大会のラウンド16でクロアチアにPK戦の末敗退した日本代表メンバーも含まれている」と報じていた。

 FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)で日本代表がクロアチア代表に善戦したことにくわえて、ミキッチ氏の存在もクロアチア国内での日本人選手に対する評価上昇を後押ししている。