大宮アルディージャは先日、元名古屋グランパス所属選手のFWヤクブ・シュヴィルツォクを獲得。J2残留にむけて大型補強敢行の一方で、日本代表GK中村航輔擁するポルトガル1部ポルティモネンセからブラジル人FWヤゴ・カリーレの獲得にも動いていたようだ。
カリーレは2020年夏にブラジル国内クラブからポルトガルのコンデイシャへ移籍。ポルトガル3部所属クラブをへて、昨年5月にポルティモネンセへ加入。初のポルトガル1部リーグ挑戦にもかかわらず、2022/23シーズンはリーグ戦16試合の先発出場で3ゴール2アシストと結果を残していた。
しかしカリーレは今月、ポルティモネンセから韓国1部江原FCへのレンタル移籍が正式決定。レンタル期間は今年12月までであるほか、ブラジルメディア『Torcedores』の報道によるとレンタル料が50万ユーロ(約7800万円)、買い取りオプション設定額は150万ユーロ(約2億3000万円)だという。
また同メディアは韓国移籍に至るまでの背景について「中国の深圳FC、日本の大宮アルディージャ、タイのブリーラム・ユナイテッドといったアジアの複数クラブからもオファーがあった。しかし、カリーレは江原FCのプロジェクトに心を動かされた」と説明している。
江原FCは今季ここまでリーグ戦21試合を終えて2勝8分11敗。勝ち点14の11位と低迷しているほか、チーム全体のゴール数がリーグ最少の「13」と決定力不足を露呈。ポルティモネンセからカリーレの他に、元湘南ベルマーレ所属選手のFWウェリントン・ジュニオールをフリー移籍により獲得するなど、前線強化を図っている。
なお大宮はシュヴィルツォクの他に、DF飯田貴敬とMF黒川淳史を獲得している。ストライカーの補強でシュヴィルツォクとカリーレのダブル獲りを狙っていたのか、カリーレ獲得失敗によりシュヴィルツォクにターゲットを切り替えたのか。大宮の補強戦略が気になるところだ。
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