日本代表MF田中碧は、すでにドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフに今夏退団を申し出。プレミアリーグ(イングランド1部)ウェストハム・ユナイテッドなど複数クラブからの関心が報じられる一方、現地では同選手のクオリティに疑問の目が向けられている。
田中の去就については、デュッセルドルフのマネージングディレクターを務めるクラウス・アロフス氏は先月中旬、『ビルト』のインタビューで「数週間前、田中は我々に退団の意向を申し出た。彼は1部リーグでプレーすることを望んでいるが、ブンデスリーガである必要はない。彼の目標は常にプレミアリーグ挑戦」と語っていた。
また英紙『テレグラフ』はウェストハム・ユナイテッド、フラム、そしてイングランド2部降格クラブであるレスター・シティからの関心を報じていた。
そんな中、ドイツ紙『ラインニッシェ・ポスト』は今月13日に「ウェストハムとフラムが田中を巡って争っている」とリポート。デュッセルドルフは移籍金として300万ユーロ(約4億6000万円)を要求しているが、同紙は「要求額はウェストハムとフラムいずれも問題になる可能性は低い」としている。
ただ一方でウェストハムの専門サイト『ハマーズニュース』は、田中への関心報道をうけて「彼は豊富なエネルギーと運動能力を兼ね備えているが、小柄な体格であることからプレミアリーグの激しいプレースタイルに適応するのは難しいかもしれない。それにトップレベルでのプレー経験が不足している」と、懐疑論を唱える。
その上で「田中と契約するのは間違いなく多少のリスクとなるが、移籍金の安さがそのリスクを最小限に抑えている」と主張している。
田中は2021年に川崎フロンターレからデュッセルドルフへ移籍。2022/23シーズンは序盤から先発での出場機会を確保すると、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)で活躍した。しかしW杯後に調子を落とすと今年3月にリーグ戦2試合でベンチスタートとなったほか、4月9日のリーグ戦で右膝内側靭帯を断裂。今月8日の練習試合で復帰すると、先制ゴールを演出するなど早速好パフォーマンスを発揮している。
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