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磐田FW後藤啓介、田中碧にウェストハム関心も…現地「日本人選手獲得はギャンブル」

後藤啓介 写真:Getty Images

 プレミアリーグ(イングランド1部)ウェストハム・ユナイテッドは、日本代表MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)やFW後藤啓介(ジュビロ磐田)獲得の可能性が取りざたされている。しかし、同クラブOBから日本人選手獲得に対する慎重論が噴出。FW旗手怜央、FW古橋亨梧、FW前田大然らの獲得で成功したセルティックを引き合いに出している。

 かつてセルティックやウェストハムでプレーしていたフランク・マカベニー氏は、日本人選手獲得によるマーケティング戦略への好影響を主張した一方で、選手のクオリティを見極めることが重要だと主張。日本人選手2選手への関心報道をうけて、ウェストハムの専門サイト『ウェストハム・ゾーン』のインタビューで以下のようなコメントを残している。

 「セルティックが日本向けに売っているグッズは信じられないほど素晴らしい。セルティック(の財政面)には大きいことであり、日本から選手を獲得することは誰にとっても大きなことだろう。でも、グッズを買う人がいるように、日本人選手はチームにとどまり続けないといけない」

 「日本人選手獲得は一種のギャンブルなんだよ。後藤のことについて私は知らないし、誰もがヒットするわけではないからね」

 「公平を期すために言うと、セルティックでは日本人選手が素晴らしいパフォーマンスを発揮しているし、ブライトンでは三笘薫が素晴らしかった」

 田中は今年4月9日のリーグ戦で右膝内側靭帯を断裂したが、今月8日の練習試合で復帰。すでにデュッセルドルフ幹部に対して今夏移籍の意思を伝えているほか、英紙『テレグラフ』はウェストハム・ユナイテッド、フラム、そしてイングランド2部降格クラブであるレスター・シティからの関心を報じている。

 一方の後藤は、今年、磐田のトップチームへ昇格。磐田の補強禁止処分にくわえてFW杉本健勇が横浜F・マリノスへレンタル移籍したこともあり、今季ここまでリーグ戦17試合に出場し5ゴールをマーク。磐田の将来を担う絶対的ストライカーとしてサポーターの期待を集める中、英紙『デイリーメール』は「ウェストハムやエバートンが後藤に注目しているが、ラ・リーガ(スペイン1部)セビージャ、セリエA(イタリア1部)ユベントス、オランダ1部フェイエノールトが特に強い関心を示している」と報じていた。