明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸は今月10日、モンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャが韓国1部・仁川ユナイテッドへ完全移籍するを公式発表。仁川復帰の舞台裏や交渉内容を、韓国メディアが伝えている。
ムゴシャは昨年6月に仁川から神戸へ完全移籍。『朝鮮日報』をはじめ韓国の複数メディアは、ヴィッセル神戸が仁川ユナイテッドに移籍金100万ドル(約1億3500万円)を支払ったほか、選手サイドと年俸180万ドル(約2億5000万円)で契約締結と伝えていた。
しかし昨季のJ1リーグでは、5試合の出場にとどまり無得点。昨年末に仁川復帰の可能性が報じられる中、神戸残留で迎えた今季もノーゴール。3月4日に行われたJ1第3節ガンバ大阪戦での途中出場を最後にリーグ戦で出番がなかった。
韓国メディア『ダウム』は10日に「ムゴシャの新たな挑戦は容易ではなかった。苦戦し、成績不振のレッテルを貼られた」とリポート。仁川復帰に至った経緯について、以下のように説明している。
「仁川は今月2日、神戸にレターを送った。今季終了後に神戸を退団することが決まっているムゴシャと、2024年の契約で交渉を始めるという意思表示だった。彼が仁川との契約に合意すれば、神戸は今夏の移籍市場で他クラブへ放出することが不可能になる。少しでも移籍金を得たい神戸は、彼に契約解除を申し出た」
また同メディアは、ムゴシャが年俸の一部受け取りを放棄したことも紹介。「韓国国内外からの多くのクラブからの関心を断ち、仁川に戻ることになった」と、ムゴシャが仁川復帰に拘っていたことも伝えている。
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