要因1:両サイドバックのポジション位置
同試合では、横浜FMのDF小池裕太とDF松原健がポジションを高くとることで攻守両面に良さが出た。攻撃面では、FWアンデルソン・ロペスやMF西村拓真へのパスコースが開くため、前線へのパスを供給しやすくなり、サイドでの攻撃に人数をかけることもできる。
守備面では、DF2人をケアする必要がある広島のMF東俊希とMF柴崎晃誠のポジションが下がり、攻撃参加を遅らせることができた。攻撃こそ最大の守備となった良い例である。
要因2:DF陣の縦パス精度
特にこの試合で目立ったのは、横浜FMのDF上島拓巳とDFエドゥアルドから前線への縦パスだ。この縦パスによって前線にボールが供給される回数が増えると、その先に待ち構えているFWアンデルソン・ロペスによってボールを敵陣に押し込むことができる。中盤をひとつ飛ばしパスを前線に供給することで、広島の中盤を無効化することに成功した。
要因3:サイド選手同士の連携
もう1つこの試合で目立っていたのが、DF小池裕太とDF松原健の両サイドバックが内側を取って走るランニングであった。このランニングによってマークを担当していた広島の両サイドバックとサイドハーフはマークマンの入れ替えをする必要が出てくる。特にこの試合においては、エウベルと小池の連携が素晴らしく良かった。エウベルが外に張れば小池が中をとるランニングをし、小池が外に張ればエウベルが中をとるランニングをする。広島のMF柴崎晃誠はこの2人の連動に対応することができなかった。
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