ヴィッセル神戸所属の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタには、アルゼンチン1部アルヘンティノス・ジュニアーズ移籍の可能性が報じられている。バルセロナ時代の同僚であるガブリエル・ミリート監督からの説得が明らかになる中、同監督がイニエスタとの交渉状況について語っている。
ミリート監督は先月末、アルゼンチン国内メディアのインタビューで「イニエスタに連絡している」とコメント。一方でクラブ会長は「ミリートは、イニエスタが来たいのかどうかを確認するために話をした。彼らは友人である。具体的なことは何もない」と、同選手獲得の可能性が低いことを示唆していた。
すると指揮官は今月16日、アルゼンチンのラジオ局『D Sports Radio』の番組に出演した際、「イニエスタにはアルゼンチンサッカーを知ってもらうために、南米に旅行に行って我々と一緒にプレーするように伝えた」
「我々は彼と引き続き交渉することで合意した。だが、(彼の獲得が)非常に難しいと考えている」と、イニエスタ獲得を諦めない姿勢を打ち出した。
ただアルゼンチンメディア『soyxeneize』が先月末に報じたところによると、アルヘンティノス・ジュニアーズが用意可能な年俸額は最大でも200万ドル(約2億8000万円)とのこと。神戸で受け取っている金額の10分の1程度とみられ、条件面で他クラブに劣る可能性が考えられる。
ミリート監督は、かつて2007年夏から4シーズンにわたりバルセロナでプレー。イニエスタの元チームメイトである。またアルゼンチン代表でも42試合に出場。2006年のFIFAワールドカップ・ドイツ大会でプレーした実績を持っている。
なおイニエスタの新天地については、スペイン・バルセロナの地元紙『ラ・バングアルディア』が「MLSのインテル・マイアミは、すでにイニエスタの状況について問い合わせている。選手本人は今後数週間のうちに新天地を決める予定だ」とリポート。カタールやUAE国内クラブ、サウジアラビア1部アル・ヒラルからの関心もあわせて伝えている。
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