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要因1:ワイドで良いポジションを取れなかった
札幌が良い攻撃をできている時は、ワイドにポジションを取った選手に対し良い形でボールが入る。しかし今節の鳥栖戦では、鳥栖ディフェンス陣とMF河原創の活躍によって、ワイドで良いポジションを取れなかった。
鳥栖ディフェンス陣に関しては、前から守備をするのではなく、ある程度ディフェンスラインを下げて札幌の選手が走りこむスペースをあらかじめ消しておく方法を採用していた。こうなると、札幌の選手たちは走りたくても走るコースがなくなってしまい、ワイドのポジションを獲得できない。
また、今節の河原の活躍には目を見張るものがあった。走行距離では同試合出場選手唯一の12㎞越えを記録。札幌のパス配球係のパスコースを消す作業をこなした。札幌はこの選手のディフェンスにかなり苦しめられた。
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要因2:ペナルティーエリアへの侵入回数の少なさ
同じく、良い時の札幌はペナルティーエリアにどんどん侵入していく。多い時にはペナルティーエリアに選手が6人いる時もある。今節はこれが少なかった。前半にFW小柏剛を怪我で交代することになったのは想定外だったといえる。しかし今節の鳥栖のような引いたディフェンスを打開できる方法を見つけることができれば、札幌にとって無敵の攻撃陣が完成するだろう。
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要因3:戻りながらのディフェンスが苦手
現時点リーグトップの得点数(38得点)を挙げており、失点数も3番目に多い(32得点)今季の札幌だが、そのスタイルからは、ディフェンスが得意ではないことが見て取れる。前第16節の柏戦も、今節も、失点はカウンターからが多い。
今節鳥栖戦の失点シーンは、サイドでDF菊地にカットされ、そのまま手数をかけずにゴールまで運ばれていた。攻撃に入ろうとしているタイミングでの攻守切り替えだったため、札幌は戻りながらのディフェンスとなり良い準備ができず。FW小野が走りこんでいたため、中村は足を出さざるを得ずに失点に至った。
札幌はこのまま守備は諦め、攻撃で上回って勝利を目指すのか。守備にテコ入れをして、改善をするのか。スタイルの大幅な変更はないにしろ、少しばかりディフェンス面でのリスク管理ができる状態が必要かもしれない。
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