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前日本代表監督・西野朗をインドネシア代表招聘か。田嶋幸三JFA会長に要請

西野朗氏 写真提供:GettyImages

 かつてガンバ大阪や日本代表を率いていた西野朗氏に、インドネシア代表幹部就任の可能性が浮上。日本サッカー協会(JFA)とインドネシアサッカー協会(PSSI)によるパートナーシップ覚書締結との関連性が現地で報じられている。

 米メディア『CNN』インドネシア版をはじめ複数メディアは22日、田嶋幸三会長とエリック・トヒル会長による調印式の様子を公開。23日9時時点でJFAは公式発表していないものの、PSSIは「インドネシアリーグの充実」、「インドネシア代表チームの練習場建設」、「女子代表チームの育成」、「インドネシア国内リーグでのVAR(ビデオアシスタントレフェリー)導入にむけた審判員の育成」の4点でJFAの協力を取り付けたとみられる。

 またトヒル会長は、FIFAワールドカップなど国際大会における女子日本代表(なでしこジャパン)の躍進を高く評価。「インドネシアサッカーにとって、この協力が良いものになることを願っている。女子日本代表(なでしこジャパン)の実績は素晴らしい。ワールドカップで優勝しているので、我々の女子代表の育成に協力してもらいたいと考えている」

 「(田嶋会長には)日本からも来てもらえる指導者がいないかたずねた。女子代表チームのために一緒に頑張りた」と語ったという。

 そんな中、タイ紙『タイラット』は「タイ代表元監督の西野朗氏が、PSSIのテクニカルディレクターを務めるかもしれない」と報道。JFAとPSSIによるパートナーシップ提携の内容や、女子選手の育成に注力したいトヒル会長の意向を伝えた上で、日本代表での指導実績が豊富な西野氏に白羽の矢が立ったとしている。

 同氏は1991年から6年間にわたり、年代別の日本代表を指導。柏レイソル、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸、名古屋グランパスの監督をへて、2018年のFIFAワールドカップ・ロシア大会で日本代表を率いていた。

 また日本代表監督退任後は、2019年7月からタイ代表を指揮。FIFAワールドカップ・カタール大会2次予選での敗退をうけて昨年7月にタイ代表監督を解任されており、以降はタイ国内クラブ行きの可能性が報じられながらも無所属状態が続いている。

 一方、インドネシア代表の男子チームは東南アジアでタイ代表に次ぐ強豪。J2リーグ東京ヴェルディ所属DFプラタマ・アルハンを擁しており、来年1月開催のAFCアジアカップではグループステージで森保ジャパンと激突する。