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元神戸フェルマーレンに金言!ベルギー識者「STVV日本人幹部は変わり者」

トーマス・フェルマーレン 写真:Getty Images

 かつてヴィッセル神戸でプレーしていたトーマス・フェルマーレン氏には、日本人選手を複数擁するベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)の監督に就任する可能性が報じられている。しかし現地では同氏のSTVV行きが現実的ではないとの見方があるほか、立石敬之CEO(最高経営責任者)をはじめSTVVの日本人幹部に厳しい目が向けられている。

 STVVは2017年以降、インターネット関連の事業を手掛ける合同会社『DMM.com』の村中悠介COO(最高執行責任者)や立石CEOらにより経営。元日本代表MF香川真司をはじめ日本人選手獲得戦略を推し進める中、今季は11勝9分14敗の12位とプレーオフ進出を逃して終了。ベルント・ホラーバッハ監督が今季限りで退任している。

 ホラーバッハ監督の後任候補については、ベルギーメディア『Voetbal』は今月4日に今季途中までベルギー1部の強豪クラブ・ブルッヘを率いていたカール・フーフケンス氏ら3名を挙げた上で「フェルマーレン氏も選択肢に入っている」と伝えていた。

 するとベルギーテレビ局の実況アナウンサーであるフィリップ・ヨース氏は、フェルマーレン氏のSTVV監督就任があり得ないと主張。ベルギーメディア『sporza』の番組に出演した際、「STVV監督就任の可能性が報じられて、初めてフェルマーレンの立場になって考えてみる。グラウンドは人工芝だし、日本人幹部は変わり者だ。地元民とのつながりも希薄になっているぞ」と、STVVの現状に苦言を呈している。

 また同氏はSTVVの戦力にも注目。これによると、元日本代表FW岡崎慎司やFW原大智など10選手以上が契約満了やレンタル移籍期間満了による退団が確実とのこと。移籍金ゼロでの放出であるだけに、新戦力確保や戦力整備が厳しいとの見方を示した。

 なおベルギー紙『Het Belang van Limburg』は今月5日に「STVV幹部による後任候補選定は最終段階に入っている。ここ数週間にわたり、複数の候補者と会談した。来週にも新監督を発表する予定だ」とリポート。フェルマーレン氏については、STVV幹部からの連絡があったと伝えた上で「彼を招へいすることは難しい」としている。