女子サッカー

【WEリーグ】マイナビ仙台DF万屋、MF茨木、独占インタビュー(後編)

元日本代表 MF川村優理 写真:Getty Images

尊敬するなでしこメンバーは?

ーWEリーグの創設は「なでしこジャパン」のレベルに影響があると思いますか?

茨木:影響とは違うかもしれませんが、WEリーグができたことで選手1人1人がサッカーと向き合う時間が増えました。他の仕事をしながらサッカーをしていた時より、筋トレや自主練に使える時間も長くなっています。その分、代表のレベルが上がっているのではと思いますが、これはやはり実際に(代表に)なってみないと分らない部分ではありますね。海外も同じようにレベルが上がっていると思うので。

万屋:今まで、なでしこリーグでは「1部」「2部」「チャレンジ」だったんですが、その上に「WE」という存在が出来たので、目指す場所が一段階上がりました。そのことは、代表のレベルに影響があるんじゃないかと思います。

ー今年、女子W杯が開催(7月20日〜)されますが、過去に選出されたなでしこメンバーの中で、尊敬している選手はいますか?

茨木:ゆうりさん(MF川村優理)とめぐさん(MF上尾野辺めぐみ)ですかね。二人ともアルビ(アルビレックス新潟レディース)の2人です。私が一番最初に大卒で新潟に入った時、一緒にサッカーをしたんですが、その時「うわ、上手いな」ってシンプルにそう思ったんです。とても優しい人柄で、サッカーのことや取り組み方を教えていただきました。例えば練習前の過ごし方などは、 WEリーグで一番最初にその二人に見せてもらいましたね。

ー当時の光景は今でも覚えていますか?

茨木:はい。覚えてます!

ー茨木選手のその笑顔から、当時の幸せが伝わってきます。

茨木:はい(笑)

万屋:(笑)

ーでは、万屋選手はどうですか?

万屋:なでしこが優勝した時の事でいうと、私とはポジションが逆なんですが、 近賀さん(サンフレッチェ広島レジーナMF近賀ゆかり)の駆け上がる感じのプレーが好きです。あとは阪口夢穂さん(元大宮アルディージャVENTUS、2023年4月9日引退発表)の縁の下の力持ち的なプレーがすごい好きです。それほど目立つ訳じゃないんですが、チームを支えている存在感がすごくて。


マイナビ仙台レディース DF万屋美穂 写真:マイナビ仙台提供

自分にしか歩めない人生を楽しみたい

ーでは最後に、WEリーガーとしての目標と、人としての目標を教えてください。

万屋:WEリーガーとしては、自分自身が楽しんでいないと伝わるものも伝わらないのかなと思いますし、レベルが上げれば上がるほど、もがき苦しむ事も多いですけど、その中でも楽しい瞬間を感じられるようにしたいなと思っています。人としては、うーん…なんだろう?誰かのためになることが好きというか…、誰かの1つ下にいたいですね。例えば、社長の下で補佐したいタイプです。

ー誰かを支えたいタイプですか?

万屋:そうですね、支えたいタイプです。だからもし自分が誰かのために何かをした時、自分が満足する気持ちより、相手に満足してもらえるような人になりたいです。そういうところに幸せを感じるというか、ふとした私の行動を「ありがたかった」って思ってもらえた経験があって、それを後から聞いた時にすごく嬉しくて幸せだったんです。自分が言った何気ない一言が、誰かの救いになったことが凄い嬉しかったので、そういう人になりたいです!

ーすでになっているのでは?

万屋:いやいや、まだ未熟です(笑)

ーでは、茨木選手はいかがですか?

茨木:WEリーガーとしては、チームに必要とされる「試合に絡んでいける選手」になりたいです。人としては…なんだろう…、自分の人生なので、自分がやりたいと思ったことにチャレンジしていきたいし、自分にしか歩めない人生を楽しみたいと思います!

万屋:すごくいいと思います(笑)

ー万屋選手、茨木選手ありがとうございました

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名前:Molly Chiba
趣味:自然散策、英国のあれやこれやをひたすら考えること
好きなチーム:トッテナム・ホットスパーFC

東北地方の田園に囲まれ育ちました。英国のフットボール文化や歴史、そして羊飼いやウールなどのファッション産業などに取り憑き、没入している日本人女性です。仕事のモットーは、伝統文化を次世代に繋ぐこと。

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