浦和レッズは29日、敵地サウジアラビアでのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝アル・ヒラル戦1stレグを1-1で終了。この試合で主審を務めたオマーン人のアハメド・アルカフ氏が、2021年9月に行われたFIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)最終予選の日本代表対オマーン代表に言及している。
現在40歳のアルカフ氏は、2010年からFIFAの国際審判員として登録。ロシアW杯アジア最終予選や2019年のアジアカップなど多くの国際大会で主審を担当しており、ACLでの経験も豊富。ただ浦和対アル・ヒラルでは86分にMF岩尾憲への報復行為によりFWサーレム・アッ=ドーサリーにレッドカードを提示したこともあり、アル・ヒラルサポーターからブーイングを浴びているほか、サウジアラビア国内メディアや記者から「オマーンという弱小国からやって来た審判だ」と批判を受けている。
ジャッジに対する不満が寄せられる中、同氏はオマーンのラジオ局『Al Wasal』に出演した際、「私はスタジアムの中の審判であり、スタジアムの外の審判ではない。AFC(アジアサッカー連盟)から重要な決勝戦の主審担当を求められるのは、AFCから信頼を得るレベルに達しない弱いジャッジではありえない」と反発。
「オマーンという弱小国からやって来た審判だ」という声に対しては「オマーンのリーグは弱くない。それにオマーン代表はカタールW杯予選で日本代表に勝利して、後にW杯に出場する代表チームに恥をかかせたんだ」とコメントを残している。
またアルカフ氏は今後も審判の仕事を続けるための秘訣として、「サッカーに限らず、人生には批判がつきものである。立派なレフェリーになって、この仕事を長く続けるためには、どのような物事に対しても寛大な姿勢でなければならないんだ」とも語っている。
なお森保ジャパンは2021年9月にパナソニックスタジアム吹田で行われたカタールW杯アジア最終予選で、オマーン代表に0-1とまさかの敗北。10月に敵地で行われたサウジアラビア戦でも0-1と敗れ、一時森保一監督解任論が沸き起こっていた。
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