
日本代表MF遠藤航は、VfBシュツットガルトのキャプテンとしてチームをけん引。ブンデスリーガ(ドイツ1部)残留争いを強いられる中、ここにきて過去のプレミアリーグ移籍熱望発言に注目が集まっている。
遠藤は湘南ベルマーレ、浦和レッズ、ベルギー1部シント=トロイデンVVをへて、2019年8月からシュツットガルトでプレー。昨季からキャプテンを務めており、昨季のブンデスリーガ最終戦では試合終了間際の勝ち越しゴールでチームを1部残留に導いている。また今季もここまでリーグ戦ほぼ全試合で先発出場しているが、チームはリーグ戦残り5試合で2部入れ替え戦圏内の16位に低迷。2部自動降格圏内の17位シャルケとの勝ち点差は「1」となっている。
またドイツ誌『ビルト』は今月に「ブンデスリーガ残留は、クラブの財政面で非常に重要なことだ。2部降格の場合には移籍金が減るほか、優秀な選手の放出も避けられない」
「ブンデスリーガ残留の場合でも、複数選手の放出はあり得る。ボルナ・ソサの退団が濃厚であるほか、遠藤やコンスタンティノス・マヴロパノスにも他クラブが関心を寄せている」と、リーグ戦での成績にかかわらず遠藤を含む複数選手に退団の可能性がある現状を伝えていた。
するとドイツ紙『Heidenheimer Zeitung』も27日にシュツットガルト所属選手の去就を特集。「ブンデスリーガ残留争いの行方に関係なく、この夏も移籍金収入により黒字を達成しなければならない」と『ビルト』と同じく現有戦力の放出が必至との見解を披露。
「シュツットガルトで最も市場価値の高い選手はボルナ・ソサだ。彼はUEFAチャンピオンズリーグの常連クラブ移籍に対する野望を隠していない。キャプテンの遠藤航もFIFAワールドカップ・カタール大会前に『今でもプレミアリーグ挑戦という目標を持っています』と語っていた」と綴っている。
遠藤は2021年9月、『ビルト』のインタビューで「プレミアリーグでのプレーは僕の夢です」とコメント。将来的なプレミアリーグ挑戦に対する思いを明かした一方、シュツットガルトに対する愛着も強調していた。
シュツットガルトが財政難、残留争いとピッチ内外で厳しい状況に置かれているだけに、遠藤の去就も不透明という見方が現地で広まっている。
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