明治安田生命J2リーグ第11節のファジアーノ岡山対レノファ山口が22日、岡山のホームであるシティライトスタジアムで開催。この試合で主審を務めた山下良美氏に対する岡山サポーターの女性差別投稿が物議を醸している。
この一戦は岡山が11分にブラジル人FWチアゴ・アウベスのゴールで先制するも、17分にオウンゴールを献上。後半は互いにゴールを決めることができず、1-1と勝ち点1を分け合う結果となった。
すると試合終了直後、ひとりの岡山サポーターが山下主審の判定に言及。「失礼な発言」と前置きした上で「山下さんは女性だから国際主審になれるのか?」、「ジェンダーレスをアピールするがあまり、判定基準が曖昧になっているのでは?」と疑問を呈している。
このツイートは瞬く間に拡散されると、「山下さんはJリーグのプレースピードについていけていない」、「山下さんは主審を担当するたびに評価を下げている」と山下氏のレフェリングに対する厳しい声が上がっている。
くわえて「女性審判育成のために、Jリーグクラブが犠牲になるのはいかがなものか」、「そもそも運動量が違うのに、なぜ女性審判が男子スポーツにいるのか分からない」と、女性審判に関する岡山サポーターの感想に賛同する声が殺到。山下氏に対する誹謗中傷メッセージも数多く見られる。
さらにジェンダーレスの考えに対する反対意見も噴出。「ジェンダーレスを配慮するあまり、それが逆に新たな差別を生むことに気がつけって感じ」、「この発言が平気で言えない世の中なのは、逆にまだ女性に対する偏見があるということ」という声が上がる一方で、「男だろうと女だろうと、しっかり裁いてくれたら文句はない」、「男女関係なくレフェリングを評価したい」、「山下主審は歴史を変えるために頑張っているから応援したい」というコメントもある。
なお山下氏は2021年1月に史上初の女性審判員として、Jリーグの審判員リスト入り。昨年9月のJ1リーグ第30節・FC東京対京都サンガで女性初のJ1リーグ公式戦主審を務めると、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)6試合で第4審判を担当している。
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