名古屋グランパスは17日、豊田スタジアムで開催した明治安田生命J1リーグ第2節京都サンガ戦と第5節FC東京戦での一部アウェイ席が豊田市火災予防条例に違反していたと公式発表。両クラブのサポーターに謝罪しているが、違反発覚に至った経緯の説明を巡り疑問が噴出。浦和レッズサポーターからも怒りの声が沸き起こっている。
名古屋の発表によると、豊田スタジアムSスタンド2F前段ブロック33列目後方の通路を立ち見席として販売したことが豊田市火災予防条例に抵触したとのこと。立ち見席設置に至った経緯について「Sスタンド2F前段ブロックは、大旗使用ができ、かつ横断幕掲出もできる1Fホームエリアとの緩衝帯として計画しており、緩衝帯を構成する柵の強度を上げる目的で、33列目の後方にて柵を施工し、33列目の後方通路を大旗も使用できる立ち見席とした」とした上で、違反発覚の経緯について以下のように説明している。
「豊田スタジアムSスタンドの運用変更に伴い、名古屋グランパスでは、観客席や試合運営ルール全体の再チェックを実施したところ、Sスタンド2F前段ブロック33列目後方の通路立ち見席が豊田市火災予防条例に抵触する可能性のあることを確認し、4/13(木)に豊田市消防本部に対して立ち見席の運用等詳細をご報告いたしました。その結果、避難通路上での立ち見席の設置が条例違反となるご見解をいただき、クラブに対し再発防止のご指導を賜りました」
しかしこの違反発覚の経緯に対しては、ツイッター上で「再チェック自体は何がきっかけだったのかな…?」、「外部から指摘をうけて発覚したのでは?」、「運用変更に伴うルール全体の再チェックでという説明は間違っているのではないか」という指摘が多く飛んでいる。
また今月9日に豊田スタジアムで行われた第9節浦和戦では、Sスタンド1階にアウェイ席が設置された。2階席に関して、以前から浦和サポーターからの指摘が相次いでいただけに、名古屋の公式発表に対して「浦和サポーターが指摘しなかったら、どうしていたんだ?」、「浦和サポから指摘で気付いたという経緯の説明が抜けている」という批判も。「Jリーグは名古屋に罰金処分を!」、「勝ち点剥奪でもいいのでは?」と名古屋に厳罰を求める意見も見られる。
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