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日本代表FW上田綺世の成長ゼロ…ベルギー紙「シャイで同僚との会話が…」

上田綺世 写真:Getty Images

 日本代表FW上田綺世は昨年7月に鹿島アントラーズからサークル・ブルッヘへ完全移籍。今季ここまでベルギー1部リーグで17ゴールと絶対的ストライカーとして活躍しているが、現地メディアがチームメイトとの間に抱える問題点を指摘している。

 上田はサークル・ブルッヘ加入当初、本職ではないトップ下での出場が続いていたものの、昨年10月以降は前線でレギュラーに定着。FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)後はリーグ戦全試合先発出場で10ゴールと鮮烈なパフォーマンスを発揮しているほか、今月15日のシント=トロイデンVV(STVV)戦で2ゴールをマーク。チームの勝利に大きく貢献していた。

 ベルギー1部リーグ得点ランキングで3位につける上田について、ベルギー紙『Het Nieuwsblad』は昨年11月に「上田は英語を話せない。つねに翻訳機が必要だが、英語をマスターして人脈を作ろうとしている。社交的であり、ときどき笑顔も見せる」と言語習得を評価していた。

 しかしベルギー紙『HLN』は今月16日、上田の性格を「シャイで引っ込み思案」とした上で「チームメイトは上田と話をするのが難しく、彼はゴールした後に微笑む姿を見せるだけ。日本とベルギーの文化はあまりにも異なる。ベルギーでのシーズン終わりでも、彼はドレッシングルームで開花することはなかった」と、同選手とチームメイトのコミュニケーションで成長がなかったと主張している。

 なお上田はサークル・ブルッヘとの契約を2026年7月まで残しているが、ベルギー国内メディアは近い将来でのステップアップ移籍を予想している。欧州挑戦1年目で早速結果を残す一方、依然として言語の壁が不安材料だ。