2位:松本凪生(ヴァンフォーレ甲府)
昨2022シーズンはリーグ戦こそ低迷(18位)したものの、天皇杯を制したヴァンフォーレ甲府。そのタイトル獲得にも貢献し、2023シーズンもまさにチームの心臓部として活躍しているのがMF松本凪生(21歳)だ。今季の甲府は、開幕から3試合勝てないゲームが続いたものの、以降は4勝1敗と好成績で上昇気流に乗っている。
その中で松本は、中盤ではボール保持者に対して厳しいチェックで簡単に突破を許さず、また前に出ては高いシュートの意識で積極的にゴールを狙う姿勢が随所に見られる。第6節の水戸ホーリーホック戦(3月26日4-2)では、強烈なミドルシュートで得点も奪っており、攻守における存在感は試合を消化するごとに増している印象だ。降格から6シーズン目の甲府。悲願のJ1復帰に向け、若くしてチームの中軸を担う松本にかかる期待もまた、日増しに高まっていくことだろう。
1位:後藤啓介(ジュビロ磐田)
今2023年は選手加入を巡る違反行為によって「新規選手登録」を禁じらたジュビロ磐田。その中、内部昇格による新加入で大きな期待を背負っているのがFW後藤啓介(17歳)だ。ここまでの5試合スタメンでの出場機会は3度に留まるも、途中出場も含めれば全試合に絡んでいる。開幕戦では途中出場から2ゴールを奪ってゴール前で怖さを出し(対ファジアーノ岡山2-3)、第5節の静岡ダービー(対清水エスパルス2-2)では開始直後に電光石火の先制点で伝統の一戦の口火を切る活躍を見せている。
191cmの高さに加え、運動量、スピードともにすでにプロの世界で十分に通用するレベルに達している後藤は、末恐ろしい存在と言えよう。磐田のFWといえば、FW中山雅史(現アスルクラロ沼津監督)やFW前田遼一(現日本代表コーチ)、現役ではFW小川航基(横浜FC)など、歴代どの世代を見ても錚々たる選手たちばかり。戦力補強ができない中でJ1復帰を目指す磐田において、後藤には彼ら日本を代表するFWの系譜に名を連ねる活躍が期待される。3月にはFW杉本健勇の横浜F・マリノスへの移籍もあり、より一層の期待を背負うことになるのは間違いない。名門復権に向けた希望の星となれるのか、成長著しい17歳に注目だ。
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