昨季までヴィッセル神戸でプレーしていたボージャン・クルキッチは、今月23日に現役引退を表明。母国メディアの取材で、神戸移籍の背景やMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)CFモントリオール在籍時の苦悩を明かしている。
ボージャンはバルセロナやローマ、ミランなど複数クラブをへて、2019年8月から2020年12月までモントリオール・インパクト(現CFモントリオール)でプレー。CFモントリオール退団後は半年以上にわたり無所属状態だったが、2021年8月に神戸へ加入している。
ただ神戸在籍時もコンディション不良により、度々公式戦を欠場。2022シーズン終了後に契約満了で神戸を退団すると、今月23日に古巣バルセロナのホームスタジアムで行われたイベントにて現役引退を発表している。
そんなボージャンはスペインEFE通信のインタビューで、「僕にとって、MLSでのプレーはとても厳しい経験だったんだ。新型コロナウイルスの感染が拡大していたし、1年間家を空けていたからね。出入国制限も厳しくて誰も僕に会いに来てくれないし、僕も会いに行くことができなかったよ」と、アメリカでの辛い経験に言及。
「(CFモントリオール在籍時に、)『プライベートでも仕事でも十分満足している』、『これ以上は必要ない』という気持ちに目覚めた。だけど日本への挑戦を一度経験したいという思いもあった。その思いもあって、ヴィッセル神戸と契約したんだ。日本から帰ってきた時は、もう引き際だと悟ったよ」と、神戸移籍前にも引退を意識していたことを明かした。
なおボージャンは今月はじめ、神戸所属MFアンドレス・イニエスタの代理人会社『NSNグループ』が開発を手掛けるグラベルバイクのプロジェクトに参画。ビジネスマンとしての第2の人生をスタートさせている。
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