ワールドカップ 女子サッカー

2023女子W杯、史上初ファンフェス概要&大会ステージまとめ

2019 FIFA女子ワールドカップ イングランド代表サポーター 写真:Getty Images

W杯の新しい楽しみ方「FIFAファン・フェスティバル」

そしてこのオーストラリア&ニュージーランド大会から、女子W杯で初めての開催となるのが「FIFAファン・フェスティバル」だ。現地を訪れたサッカーファンに最高の体験をしてもらおうと、2006年の男子W杯ドイツ大会から正式にスタートし(2021年までは「ファン・フェスト」)、2022年男子W杯カタール大会でもコロナ禍の様々な制限がある中で無事開催されたイベントである。

FIFAの事務総長ファトマ・サモウラ氏の「サッカーをグローバルで包括的なものにしなければならない」という想いと、「フェスティバルという新たな切り口で、多くの人々にサッカーを体験するきっかけを提供したい」という願いが込められた試みとして始まった。

フェスティバル会場では、巨大スクリーンで試合を観戦しながら、様々な国の人と共に開催国の食べ物を味わったり、音楽ライブを楽しんだり、スポーツアクティビティに参加することができる。予約不要で無料なところも魅力だ。

これにより「W杯」がより身近なものへ近づくのは間違いない。スタジアム観戦、自宅観戦に加え、現地で出会った人々と各国の文化を体験・共有しながら、共にスクリーンでの観戦を楽しむのも選択肢のひとつになるだろう。今後、フェスティバルを目当てに参加する人が徐々に増え、近い将来チケット購入制に移行する展望も期待できるだろう。

いずれにせよ、この新たなW杯の楽しみ方によって、サッカーというスポーツが更に多くの人たちに広く知ってもらえることを期待する。


日本代表 岩渕真奈 写真:Getty Images

2023女子W杯FIFAファン・フェスティバル会場

今女子W杯のFIFAファン・フェスティバルは、大会期間中、オーストラリアとニュージーランド全9都市の会場で、現地の気候や試合日時に準じて調整・開催される。

オーストラリア会場:

  • フェスティバル・プラザ(都市:アデレード/ダンダニャ)
  • サウスバンク・パークランド(都市:ブリスベン/ミーアンジン)
  • フェデレーション・スクエア (都市:メルボルン/ナーム)
  • フォレストプレイス(都市:パース/ボルロー)
  • タンバロング・パーク(都市:シドニー/ガディガル)

ニュージーランド会場:

  • ザ・クラウド(都市:オークランド/ターマキマカウラウ区)
  • クロードランズ・イベントセンター (都市:ハミルトン/キリキリ・ロア)
  • グレンロイ・オーディトリアム (都市:ダニーデン/オテポティ)
  • シェド6(都市:ウェリントン/テ・ワンガヌイ=ア=タラ)

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名前:Molly Chiba
趣味:自然散策、英国のあれやこれやをひたすら考えること
好きなチーム:トッテナム・ホットスパーFC

東北地方の田園に囲まれ育ちました。英国のフットボール文化や歴史、そして羊飼いやウールなどのファッション産業などに取り憑き、没入している日本人女性です。仕事のモットーは、伝統文化を次世代に繋ぐこと。

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