Jリーグ 鹿島アントラーズ

【J1リーグ2023】鹿島が横浜FMのパスワークを止めきれなかった理由

鹿島アントラーズ DF常本佳吾 写真:Getty Images

横浜FMvs鹿島:試合展開

畠中と角田の2センターバックによるボール運搬が冴え渡り、GK一森純も落ち着いたボール捌きを見せたことで、横浜FMが試合を掌握。後半11分にホームチームが自陣左サイドからのパスワークで鹿島の守備網を掻い潜り、FWエウベルのラストパスを受けたDF松原健がミドルシュートを突き刺す。同17分には喜田の右サイドからのクロスが、鹿島DF常本佳吾のオウンゴールを誘った。

鹿島は後半23分にMF松村優太のクロスに反応した鈴木がゴールを挙げたものの、反撃もここまで。ハイプレスを空転させられたアウェイチームが、今季のリーグ戦2敗目を喫している。前線からの守備のバリエーションを増やし、練度を高めることが、2016年を最後にリーグタイトルから遠ざかり、クラブOBの岩政大樹監督のもとで新たな歴史を築こうとしている鹿島の当面の課題となりそうだ。

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名前:今﨑新也
趣味:ピッツェリア巡り(ピッツァ・ナポレターナ大好き)
好きなチーム:イタリア代表
2015年に『サッカーキング』主催のフリーペーパー制作企画(短期講座)を受講。2016年10月以降はニュースサイト『theWORLD』での記事執筆、Jリーグの現地取材など、サッカーライターや編集者として実績を積む。少年時代に憧れた選手は、ドラガン・ストイコビッチと中田英寿。

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