湘南の新戦術にもフィットした小野瀬
相手チームが3バックでパスを回してきた際は[5-2-3]、4バックの場合は[5-1-4]の守備隊形でハイプレスを仕掛ける傾向が強い今季の湘南。この守備戦術に新加入の小野瀬が短期間でフィットしたことが、同クラブにとって好材料となっている。
今節も小野瀬は基本布陣[4-1-2-3]の川崎のセンターバック大南のみならず、DF佐々木旭(左サイドバック)にも果敢にプレス。最終ライン近辺に降りてパスを受けようとした川崎のMF大島僚太へのパスコースを塞ぎながら、佐々木に接近した小野瀬の守備は秀逸で、これによりホームチームの自陣後方からのパス回しは停滞していた。
「走る意欲のある選手(90分間走り続ける強い意志)」を選手獲得基準のひとつとして掲げており、「攻撃的で、走る意欲に満ち溢れた、アグレッシブで痛快なサッカー」をクラブの哲学として打ち出している湘南にとって、小野瀬はおあつらえ向きな存在と言える。第2節の横浜FC戦における走行距離も両軍の選手中最長と、シーズン序盤にして“湘南スタイル”を体現している同選手の確かなボール捌きの技術も然ることながら、献身的な守備も今季の湘南の見どころのひとつだ。
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