ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)はカタールW杯日本代表DF冨安健洋やMF鎌田大地など、これまで多くの日本人選手を獲得。元日本代表FW岡崎慎司など今も日本人選手を5名擁しているが、クラブ会長はベルギー人の若手選手の台頭を期待している。
STVVは2017年、インターネット関連の事業を手掛ける合同会社『DMM.com』の村中悠介COO(最高執行責任者)や立石敬之CEO(最高経営責任者)らにより経営。元日本代表MF香川真司をはじめ日本人選手獲得戦略を推し進めている。
そんな中、STVVのダビド・メーケルス会長はベルギーのケーブルテレビチャンネル『TV Limburg』が制作するスポーツ番組に出演。「来季以降、日本のオーナーからさらなる投資が行われるか?」という質問に対して、「日本人はただお金の入った袋を持ってくるだけではない」
「もし、我々が突然困難な状況に陥ったとしても彼らはSTVVを助けるが、1億ユーロ(約145億円)以上の資金を注ぎ込むようなことはしないだろう。現時点で、我々は財政面での安定を追求しなければならない」と、日本人幹部への期待を寄せている。
そのSTVVでは日本人選手のみならず、若手選手も台頭。STVV下部組織出身で現在MVVマーストリヒトへレンタル移籍中のMFヤルネ・シュテッカーズは、オランダ2部リーグで7ゴール9アシストと結果を残している。
メーケルス会長は「我々はヤルネを信頼している。彼には素晴らしい才能がある。今後数年間は重要な選手のひとりになるはずだ。好調なマッテ・スメットにも早く新しい契約を結んでもらいたい」とコメント。19歳と成長著しいMFマッテ・スメットとの契約延長を日本人幹部に求めた。
なおSTVVは今季ここまでリーグ戦27試合で9勝8分10敗。来季欧州カップ戦出場をかけたプレーオフ圏内の8位サークル・ブルッヘから2ポイント差の11位につけている。日本人選手の活躍が話題を呼ぶ中、現地では若手選手の主力化を求める意見も上がっている。
コメントランキング