Jリーグ サンフレッチェ広島

広島社長の声明に賛否「勝ち点2失ったとは…」札幌戦でノーゴール判定誤審

川村拓夢 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島の仙田信吾代表取締役社長は今月22日、明治安田生命J1リーグ開幕節・北海道コンサドーレ札幌戦におけるノーゴール判定の誤審をうけて声明を発表。73分にMF川村拓夢のシュートがGK菅野孝憲のセーブに阻まれた場面が得点と認められず、0-0に終わったこともあり「勝点2を逃した」という文言を含めているが、ネット上で賛否両論が沸き起こっている。

 日本サッカー協会(JFA)が22日、73分の場面について主審がVAR(ビデオアシスタントレフェリー)の介入をへてノーゴールと判定したものの、これが誤審だったと説明。JFA審判委員長の扇谷健司氏がサンフレッチェ広島を訪問し謝罪している。

 このJFAの発表をうけて、サンフレッチェ広島は声明を発表。仙田信吾社長は「2月18日(土)開催のホーム・北海道コンサドーレ札幌戦は、0-0の引き分けという結果になりました。この試合で、後半29分、川村拓夢選手のゴールが微妙な判定となりましたが、VAR判定を受けて、ゴールは成立しておらず得点は認められませんでした」

 「この試合について、昨日21日(火)、JFA審判委員長扇谷健司氏が来社され、ミヒャエル・スキッベ監督はじめ、サンフレッチェ広島に対して説明がありました。内容は、VARを検証した結果、ボールはゴールラインを割っていたとし、その上で、誤審であったことを謝罪されました」

 「サンフレッチェ広島といたしましては、試合は成立しており、JFA審判部の真摯なご対応を受けて、問題を蒸し返すことは避け、再発防止のために今後いっそうの審判員の練度向上を要望しました」

 「チームは、勝点2を逃したという複雑な思いを払拭して、来たる2月26日(日)のアルビレックス新潟戦に、気持ちを新たにして立ち向かっていきます。サンフレッチェ・ファミリーの皆様の応援を宜しくお願いいたします」

 「加えてお願いです。審判員の皆さんは毎試合ベストを尽くしてくださっています。スポーツマン精神に則って、審判員への誹謗中傷など決してないように、お願いいたします」と、クラブ公式サイトを通じてコメントを残している。

 この声明内での「勝点2を逃した」という文言に対して、「公式が勝ち点2失ったというのはどうなの?」、「勝ち点2を失ったとまでは断言できない」、「北海道コンサドーレ札幌に失礼!」といった批判が殺到。

 ただ一方で「ある意味で失った勝ち点2を必ず取り返すという気概が伝わってきた」、「勝ち点2への言及は、誤審によっても結果が変わらないことを受け容れてほしいというサポーターへのメッセージなのでは?」といった仙田信吾社長の姿勢を評価する声も上がっているほか、ツイッター上でサポーター同士の議論も白熱。「勝ち点2」がトレンド入りしている。

 サンフレッチェ広島は今月26日、アウェイでアルビレックス新潟と対戦する。北海道コンサドーレ札幌戦での誤審をうけて、サポーターやクラブ関係者が様々な思いを抱いているだけに、アルビレックス新潟戦での試合内容や結果により一層注目が集まることだろう。