明治安田生命J1リーグの2023シーズンは、2月17日に川崎フロンターレ対横浜F・マリノスのリーグ開幕戦で幕を開ける。翌18日には第1節の8試合が行われる予定。
ここでは、J1リーグに所属する全18クラブの補強診断を紹介しよう(1月20日時点)。移籍市場での戦力収支をA(大きくプラス)~E(大きくマイナス)の5段階で表し順位を付け、3クラブずつまとめていく。順位予想ではなく、昨2022シーズンのクラブ状況と比較した単純な戦力収支評価ランキングとなっている。
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3位:セレッソ大阪
戦力収支評価:B
主なOUT選手
- FWジェアン・パトリッキ(ヴィッセル神戸:完全移籍)
- DF丸橋祐介(BGパトゥム・ユナイテッド:期限付き移籍)
- FWアダム・タガート(パース・グローリー:完全移籍)
- DFチアゴ(セアラーSC:完全移籍)
- FWブルーノ・メンデス(デポルティーボ・マルドナド:復帰)
- FW山田寛人(ベガルタ仙台:期限付き移籍)
主なIN選手
- MF香川真司(シント=トロイデン VV:完全移籍)
- FWカピシャーバ(ECジュベントゥージ:完全移籍)
- GKヤン・ハンビン(FCソウル:完全移籍)
- FW藤尾翔太(徳島ヴォルティス:復帰)
- FWレオ・セアラ(横浜F・マリノス:完全移籍)
- MFジョルディ・クルークス(アビスパ福岡:完全移籍)
2022シーズン、J1リーグでは優勝争いには絡めなかったものの5位につけ、ルヴァン杯では決勝進出を果たしたセレッソ大阪。今2023シーズンこそ戴冠を達成するために、移籍市場では個の強化に成功した。
限られた出場機会で11得点を挙げたFWレオ・セアラ、リーグ屈指の左足のキック精度を持つMFジョルディ・クルークスは確実にチーム力を上げてくれる存在。さらには元日本代表のMF香川真司が、2010年以来の復帰を果たした。徳島ヴォルティスで10得点を挙げて復帰したFW藤尾翔太らを含め、攻撃陣の豪華さはリーグ屈指といえる。
就任3年目を迎える小菊昭雄監督が適切な起用法を見いだせれば、優勝も十分に視界に入ることだろう。
2位:横浜FC
戦力収支評価:A
主なOUT選手
- FW渡邉千真(松本山雅:完全移籍)
- MF齋藤功佑(東京ヴェルディ:完全移籍)
- FWハイネル(トンベンセ:復帰)
- FWクレーベ(未定:契約満了)
- DF亀川諒史(アビスパ福岡:完全移籍)
- DFイサカ・ゼイン(川崎フロンターレ:復帰)
- MF中村俊輔(引退)
主なIN選手
- MF小川慶治朗(FCソウル:復帰)
- FWカプリーニ(ロンドリーナEC:完全移籍)
- MFユーリ・ララ(CRヴァスコ・ダ・ガマ:完全移籍)
- MF三田啓貴(FC東京:完全移籍)
- MF新井瑞希(東京ヴェルディ:完全移籍)
- DF橋本健人(レノファ山口:期限付き移籍)
- FWグエン・コンフオン(ホアンアイン・ザライ:完全移籍)
- MF坂本亘基(ロアッソ熊本:完全移籍)
- MF井上潮音(ヴィッセル神戸:完全移籍)
- DF吉野恭平(ベガルタ仙台:完全移籍)
- MF高井和馬(レノファ山口:完全移籍)
- DFンドカ・ボニフェイス(東京ヴェルディ:完全移籍)
2年ぶりのJ1復帰を達成した横浜FC。J1残留を目指す今2023シーズンに向けては出入りの激しい移籍市場となり、昨シーズンの主力であったDF亀川諒史やDFイサカ・ゼインらはチームを離れた。
それでもGKスベンド・ブローダーセン、J2得点王のFW小川航基というチームの軸は残留。さらにJ2で活躍していた選手を中心に巧みな補強をみせ、J1残留を十分に達成し得る戦力を確保した。
なかでも注目は俊敏性に優れるMF坂本亘基と、プロ1年目から定位置を掴んだDF橋本健人の左サイドコンビ。プロでの経験は少ないものの、J1の強度に適応できれば飛躍の1年となることだろう。MF三田啓貴はもちろん、MF新井瑞希やDFンドカ・ボニフェイスらもJ1級の選手であり、昇格クラブの補強としては90点は付けられるのではないか。
チームとしての完成度を高め自信を根付かせられるか、四方田修平監督の手腕が問われる。
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