明治安田生命JリーグではMFアンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)やFWキャスパー・ユンカー(名古屋グランパス)など、欧州出身の選手がプレー。DFマリウス・ホイブラーテン(浦和レッズ)やFWジェイ=ロイ・フロート(柏レイソル)などこの冬にJリーグ挑戦を果たした選手もいる中、フランス国内ではJリーグクラブによる外国籍選手獲得の意義が疑問視されている。
フランスメディア『Le Quotidien du Sport』は今月「Jリーグへ移籍したヨーロッパの選手たち」と見出しをうち、欧州からJリーグに新天地を求めた選手たちを特集。
「Jリーグでプレーする外国人選手の中で、最も有名なのは間違いなくアンドレス・イニエスタだ。彼は2018年にヴィッセル神戸へ加入している。昨季はチームがJ1リーグ下位に沈む中、公式戦27試合の出場で2アシスト3ゴールをマークした」とし、他の外国籍選手の成績も紹介している。
その中で、FWブライアン・リンセン(浦和レッズ)やFWミラン・トゥチッチ(北海道コンサドーレ札幌)、FWクエンテン・マルティノス(京都サンガ)など出場時間の短い選手が一定数いることを指摘。「イニエスタにつづくスター選手がいない」とした上で「日本のメディアは、外国人選手の貢献度について非常に複雑な見方をしている」
「(外国人選手獲得の)当初の目的は、日本サッカーを成長させ、J1リーグが韓国のKリーグを抑えてアジア最高のリーグになることだったが、その目的の実現遠く及ばない。年齢を重ねているイニエスタを除けば、スター選手は日本から遠ざかっている」と主張した。
元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキや元スペイン代表FWダビド・ビジャなど、欧州の一線級でプレーしてきた大物選手の来日もあり注目度が高まっているJリーグ。直近では浦和レッズが補強戦略を欧州路線に切り替えていることが話題を呼んでいるが、海外では欧州からの外国人獲得戦略がJリーグのレベル向上につながっていないという厳しい声も上がっている。
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