明治安田生命Jリーグの2023シーズンは、2月11日の横浜F・マリノス対ヴァンフォーレ甲府の「FUJIFILM SUPER CUP2023」によって幕を開ける(リーグ開幕戦は2月17日川崎フロンターレ対横浜F・マリノス)。各クラブが始動し、開幕に向けて日々トレーニングを積んでいる。
ここでは、Jリーグ新シーズンに注目される大卒ルーキーの選手たちを、前編と後編にわけて紹介していく。
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MFオナイウ情滋(ベガルタ仙台)
出身:新潟医療福祉大学
北信越大学サッカーリーグからプロ入りを果たしたMFオナイウ情滋。兄は日本代表経験もあるFWオナイウ阿道(トゥールーズ)であり、正智深谷高校時代から兄と比較されてきた弟は大学で花咲いた。俊足を生かしたサイドアタッカーかと思えば、キックの精度も抜群である。新潟医療福祉大学ではセットプレーのキッカーも担当した。
2022年度の全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)では惜しくも準優勝に終わったが、ベストMF賞を受賞。インカレ決勝のインタビューでは受賞について「ほかの人が良かったんじゃないかという気持ちがあった。でもありがたいことですし、自分を卑下してもほかの人に失礼。そこは堂々とその自覚と責任を持ってやっていかないと。それこそ取れなかった人に申し訳ない。そのことだけは絶対に忘れずに大切にしていきたい」と、謙遜と自信を口にした。
北信越リーグで育ったアタッカーが、仙台の地で爆発するときは近いはずである。
FW山田新(川崎フロンターレ)
出身:桐蔭横浜大学
桐蔭横浜大学に初の日本一(2022年度インカレ優勝)をもたらしたエース、FW山田新がユース時代過ごした川崎フロンターレへ帰還する。
インカレ決勝での山田のゴールは、プロでも通用する選手であることを証明するようなゴールであった。これまでタイトルを獲得したことがなかった桐蔭横浜大学。2-2で迎えた後半アディショナルタイム。縦パスを受けた山田のペナルティーエリア外から豪快に振り向いたシュートが歓喜へと繋がった。山田は同大会MVPも獲得し、最高の形で大学4年間を締めくくった。
インカレ決勝後のインタビューでは「FWなので数字が求められていると思う」と、自覚を口にした桐蔭横浜のエース山田。川崎エースとなる準備ができている。
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