ポルトガル1部リーグでプレーする日本人選手は、直近数年間で急増。今年1月にはカタールW杯日本代表MF相馬勇紀(25)が名古屋グランパスからカーサ・ピアACへ期限付き移籍している。そのカーサ・ピアACの幹部が日本人選手の特徴について持論を展開。日本人選手を対象としたクラブ独自の取り組みも紹介している。
カーサ・ピアACは昨年7月、酒気帯び運転により韓国1部・全北現代を退団したMF邦本宜裕(25)を獲得。邦本宜裕が前線の一角でレギュラーに定着すると今年1月には相馬勇紀を迎え入れているが、相馬勇紀も先月30日に直接FKから移籍後初ゴールをあげるなど上々の滑り出しを見せている。
そんな中、フランスメディア『So Foot』はポルトガル国内クラブによる日本人選手獲得戦略を特集。 カーサ・ピアACのスカウト担当であるルイ・フェレイラ氏は、「日本人選手は全体的に高度なテクニックを兼ね備えており、戦術的な観点からサッカーに対する理解を深める。それに学習意欲がすごい。彼らはヨーロッパでプレーすることを強く望んでいるんだ」と、さらなる日本人選手の獲得に意欲を見せているという。
またフェレイラ氏は「カーサ・ピアACでは(言語や文化の)壁をなくすために、我々が日本語の単語をいくつか覚えて(相馬勇紀や邦本宜裕に)共感してもらうようにしている。そうすることで、2人がより簡単にチームに馴染めるようになるんだ」と、文化や言語の違いによる障害をなくすための取り組みも明かしている。
なおカーサ・ピアACのディオゴ・ボア・アルマSD(スポーツディレクター)は、かつてポルトガル1部CDサンタ・クララの幹部として活動。川崎フロンターレから日本代表MF守田英正(27)、FC東京からFW田川亨介(23)を獲得するなど、ポルトガル国内サッカー屈指の日本通として知られている。
日本人選手によるベルギーやスコットランド、ポルトガル移籍が相次ぐ中、現地でも日本人選手に対する評価が高まっている。
コメントランキング