ラ・リーガ バルセロナ

バルサのイノベーションハブとは?見えてくる現代のサッカーの在り方

バルセロナ 写真:Getty Images

スペイン1部ラ・リーガ所属のFCバルセロナは、単なるサッカークラブに留まらず、サッカー界の中でも常に先進的で社会的な取り組みを行なっている。そのうちの1つ、2017年3月に立ち上げられた「バルサ・イノベーションハブ(Barca Innovation Hub)」はご存知だろうか。

バルサ・イノベーションハブ(以下BiHUB)は、同クラブが創設時から培ってきたサッカーを含むスポーツ全般の専門的知識の提供や、企業や大学との技術共同研究開発、それを元にしたスポーツ産業の成長に貢献するビジネスモデルの創設など、広く社会に向けられたスポーツの知識や革新のためのプラットフォームだ。

一般向けに様々な種類の研究コース(学習プログラム)が提供されており、日本からでもオンラインでいつでも参加可能である。コーチの育成、試合戦術の分析、スポーツ栄養学などが一般的なプログラムとして含まれるが、近年ではサステナビリティ(持続可能性)を強く意識し社会問題解決を絡めたものなど、明らかに内容が変化してきた。

ここでは、BiHUBのプログラム内容の変化から見える現代におけるサッカーの在り方とはどんなものか、具体的なプログラム内容も含めて詳しく見ていこう。


BiHUBのプログラム受講の仕組み

BiHUBでは、一般向けに学習プログラムが提供されており、バルセロナが培ってきたサッカーを含むスポーツ関連の専門知識をより深め極めることが出来る。クラブ本拠地であるスペインのバルセロナまで行かずとも、世界中のどこからでもオンラインで受講可能。隙間時間に希望したコースの専用ページにログインして勉強を進めていくスタイルだ。

具体的には、オフライン形式(※コースによってはオンラインの場合有)で開催される現役の専門講師による講義を動画で受講したり、ページ内のテキストを読み、問題に対する答えをコメント欄に記載するなど、デジタル上の仮想教室の様なイメージで学習を進行していく。

コース内全ての学習タスクが受講完了になると、コースによっては最終テストを受験し、見事合格をするとBiHUBの公式終了証明書が授与される仕組みだ。また、コースごとに学習開始時期やコース終了までの目安期間が記載されている。

例えば「スポーツの収益化と戦略」というコースは、2月10日から学習ツールが公開され、約4ヶ月間で全ての学習が完了する予定とのこと。なお、言語は全て英語で統一されているので、スペイン語がわからなくても安心だ。コースにより受講料金が異なるが、最も安価なコースでは200ユーロ(約28,000円)からとなっている。

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名前:Molly Chiba
趣味:自然散策、英国のあれやこれやをひたすら考えること
好きなチーム:トッテナム・ホットスパーFC

東北地方の田園に囲まれ育ちました。英国のフットボール文化や歴史、そして羊飼いやウールなどのファッション産業などに取り憑き、没入している日本人女性です。仕事のモットーは、伝統文化を次世代に繋ぐこと。

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