かつて明治安田生命J1リーグ・FC東京やヴィッセル神戸に在籍していたMF橋本拳人(29)は、現在スペイン2部SDウエスカでプレー。FIFA(国際サッカー連盟)の特例措置によりロシア1部FCロストフとの契約が一時停止状態である中、スペイン紙『エラルド』が同選手の将来について見解を示している。
橋本拳人は2020年7月からFCロストフに在籍しているが、ロシアのウクライナ侵攻によるFIFAの特例措置により昨年3月末から7月にかけてヴィッセル神戸でプレー。7月中旬にSDウエスカへ加入しており、今季ここまでリーグ戦で19試合中12試合に先発出場するなど、主力選手として活躍している。
『エラルド』は2022年12月31日にSDウエスカ所属選手の去就について特集。その中で橋本拳人について「彼の場合は特殊である。(来年6月までの)1年契約であり、今季終了後にFCロストフに戻るはずだ。ただロシアとウクライナの戦争(の行方)次第では、2023/24シーズンまでSDウエスカでプレーすることになっている」と綴っている。
なお橋本拳人のプレーに対しては、スペインメディア『スポルト・アラゴン』が昨年12月に「彼には偉大な発見に与えられる空間がある。ムカデのような存在であり、ひとりで1000のタスクをこなす準備ができている。ボール奪取やゲームメイクなどに長けており、熱意を持ってチームをサポートすることができる」と絶賛。同選手は海外再挑戦1年目にして、すでに現地メディアから確かな支持を得ている。
ロシアとウクライナによる戦争は昨年2月から年明けにかけて続いており、ロシア軍は年末年始にかけてウクライナ各地にミサイル攻撃を行っている。停戦や終戦にむけての見通しは立っていないだけに、橋本拳人が今年7月以降に再びFCロストフでプレーする可能性は低いと考えられる。
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