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セルティック前田大然のスタメン剥奪論噴出…決定力不足と現地記者酷評

前田大然 写真:Getty Images

 セルティック所属のカタールW杯日本代表FW前田大然(25)は、17日のスコットランド1部リーグ・アバディーン戦で先発出場も不発。22日にリビングストン戦を控える中、現地では同選手の決定力不足に対する批判や、リビングストン戦でのベンチスタートを求める声が沸き起こっている。

 同選手はカタールW杯で全4試合中3試合で先発出場。6日の決勝トーナメント1回戦・クロアチア戦では前半に先制ゴールをあげたほか、64分で途中交代となるまでに1分平均で1回以上のスプリントを記録したことが話題を呼んでいた。

 そんな前田大然は、先週なかばにセルティックの練習に再合流。アバディーン戦ではFW古橋亨梧(27)やMF旗手怜央(24)らとともにスタメン出場したものの、セルティックがボール支配率81%を記録する中で存在感を発揮できず、ハーフタイムでFWリエル・アバダ(21)と交代。アバダは再三にわたりチャンスを演出していた。

 英メディア『フットボール・ファンキャスト』は20日に「アンジェ・ポステコグルー監督は前田大然を捨ててリビングストン戦に臨むべきだ」と見出しをうち、アバディーン戦における前田大然のパフォーマンスを酷評。

 シュート33本を放ったにもかかわらず、1-0と辛勝という結果だった理由を前田大然の決定力不足に求めた上で「今季ここまでリーグ戦15試合に出場してわずか3ゴールしか決めていないことからも、このところの彼の苦闘がうかがえる」と、同選手の現状を解説。

 「リビングストン戦では、前田大然をベンチに下げることは十分にあり得るだろう。アバディーン戦ではアバダのパフォーマンスが良かった」と綴っている。

 また英紙『ザ・スコッツマン』の記者は、前田大然について「努力は十分だが、ゴール前での成果はほとんどない」とコメント。守備面での献身的な動きを評価する一方、決定力の改善を求めている。

 試合の主導権を握る展開で自身の持ち味を発揮できなかった前田大然。カタールW杯で活躍したとはいえ、セルティックでの立場が安泰とは言えないようだ。