
かつて京都サンガでプレーしていたU23シャルケ所属MF上月壮一郎(21)は、カタールW杯日本代表DF吉田麻也(34)ら擁するトップチーム昇格の可能性が報じられる中、今月16日の練習試合でもゴールをマーク。トップチーム率いるトーマス・レイス監督が同選手のプレーに言及した。
同選手は昨年12月に京都サンガを退団。ドイツ5部FCデューレンをへて今年6月からシャルケのプレシーズントレーニングにテスト生として参加し、8月末に加入が内定。U23チームに合流すると、今季ここまでドイツ4部リーグで14試合に出場して8ゴール5アシストをマーク。右サイドハーフでレギュラーに定着しているほか、左サイドハーフや右サイドバックでも起用されている。
そんな上月壮一郎はカタールW杯開催期間中に、トップチームの練習に参加。今月9日の練習試合・ラピード・ウィーン戦で先発出場し、前半7分に先制ゴールをマークしている。そして16日のハイドゥク・スプリト戦では後半キックオフからピッチに立つと、2-4で迎えた78分に左サイドからのクロスにあわせてゴールを奪取。2試合つづけて結果を残している。
するとレイス監督は試合後、西部ドイツ新聞のインタビューで2試合通じて最も印象に残った選手に上月壮一郎の名前を挙げた上で「彼はテストマッチでゴールを決めるなど、かなり目を引く存在だった。ファーストタッチがとても巧い。注目しなければならない選手だ」とコメント。トップチーム昇格の可能性には言及しなかったものの、同選手に対して高評価を与えた。
ドイツ紙『ビルト』は今月8日、シャルケ幹部やレイス監督が来年1月の補強予算に限りがあることや守備陣の補強優先の方針を踏まえた上で、上月壮一郎のトップチーム昇格を検討していると報じていた。2試合つづけて結果を残した同選手について、指揮官が最終的にどのような判断を下すのか注目が集まる。
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