トルコ1部アンタルヤスポル所属の元日本代表MF中島翔哉(28)はポルト移籍時の不正取引問題を巡って、自身の代理人かつポルティモネンセの株主であるテオドロ・フォンセカ氏から罰則を受けるよう訴えられていたようだ。6日、ポルトガル紙『ア・ボーラ』が伝えている。
中島翔哉は2019年7月、カタール1部アル・ドゥハイルからポルトへ移籍金1200万ユーロ(当時約15億7000万円)により完全移籍。ただポルトで構想外となり、UAE1部アル・アインやポルティモネンセへレンタル移籍。今年6月にポルティモネンセへのレンタル期間が満了となると、9月にポルトと契約解除した上でアンタルヤスポルに加入している。
同選手のポルト移籍については、フォンセカ氏が移籍交渉の際にポルト側の仲介役を装い、手数料として60万ユーロ(当時約7300万円)を不正に受け取っていたとされている。またポルトガルサッカー連盟(FPF)の懲戒委員会は今年10月、フォンセカ氏に対して1836ユーロ(約27万円)の罰金処分、2シーズンにわたるFPFへの代理人登録禁止処分を科していた。
しかしフォンセカ氏はFPFの処分を不服として、スポーツ仲裁裁判所(CAS)へ上訴。中島翔哉やポルトに対しても処分を科すように求めていた。しかしFPFの懲戒委員会は中島翔哉とポルトに処分を科す根拠がないとして、同氏の訴えを却下。裁判を集結させたという。
なおポルティモネンセとポルトは、中島翔哉のほかにもベガルタ仙台所属のブラジル人MFエヴェルトン(30)など複数選手の取引を行っている。
またスポルティングCP元監督のカルロス・バルボサ・ダ・クルス氏が先月、ポルトガル国内メディアのインタビューで「ポルティモネンセとポルトの間の取引について、誰も調査しようとしない。31件もあり、中には本当に理解不可能なものもある。一部の選手はポルトでプレーしたことがなく、ポルティモネンセに戻っている」とコメント。ポルティモネンセとポルトによる不正取引の可能性を指摘していた。
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